上海、「第15次五カ年計画」期間中の「美しい上海」づくりに向けて新たな青写真を描く
このほど、上海市政府は「美しい上海づくり第15次五カ年計画」を正式に公表しました。同計画では、「第15次五カ年計画」期間中に上海が「美しい上海」の建設を全面的に推進し、人と自然が調和して共生する社会主義現代化国際大都市を築き上げるための具体的な方針が示されています。
同計画では、環境の質、グリーン発展、環境ガバナンス、生態系保全の4分野にわたる計18項目の指標を設定し、7つの重点分野について体系的な施策を打ち出しています。
重点施策
1.グリーン・低炭素を堅持し、経済・社会の全面的なグリーン転換を推進
カーボンピークアウト・カーボンニュートラルを積極的かつ着実に推進
●温室効果ガス排出総量・原単位の二重管理制度を全面的に実施し、炭素排出量の統計・算定やカーボンフットプリント管理などの体制を整備します。
●上海炭素市場の改革をさらに深化させ、温室効果ガスの自主的排出削減に関する管理制度を整えます。
重点分野におけるグリーン転換・高度化を加速
●重点産業のグリーン転換・高度化を一段と推進し、鉄道・海運複合一貫輸送や水上中継輸送を拡大するとともに、新エネルギー自動車・船舶やゼロカーボン燃料の普及を後押しします。
●グリーン建築の建設要件を全面的に引き上げ、超省エネ建築を規模化して展開します。
環境管理制度を整備
●地域空間ごとの生態環境評価を実施し、地域の特性に応じた差別化管理を推進します。
●環境影響評価による的確なサービス・支援を強化し、重点地域・重点産業の発展や重要プロジェクトの建設を後押しします。
●汚染物質排出許可制度を中核とする固定発生源 に対する監督・管理制度を整備します。
2.総合的な環境対策を重視し、生態環境の質を全面的に改善
大気環境の果然に向けた取り組みを引き続き深化
●移動発生源 のクリーン化対策を強化し、重点産業におけるクリーン輸送の割合を向上させます。
●固定発生源への的確な対策を強化し、コークス製造・セメントなどの重点産業における超低排出化を完了させるとともに、重点産業における揮発性有機化合物(VOC)の排出抑制対策を強化します。
●面源汚染 のきめ細かな防止・管理を徹底し、建設現場などの粉じんや飲食店の油煙などに対するきめ細かな管理を強化します。
水環境保全・改善に向けた取り組みを引き続き深化
●飲用水水源地の安全を確保し、集中型飲用水水源地の水質基準達成率を引き続き100%に維持します。
●水環境の総合的な対策を深化させ、市民の身近にある水域の保全・改善を強化します。
●市・区が管理する河川の約70%を、市民に親しまれる「美しい水辺」として整備します。
土壌環境の保全・改善に向けた取り組みを引き続き深化
●土壌・地下水汚染の発生源対策を強化し、汚染された農用地の安全利用率を100%に維持するとともに、建設用地の安全利用を徹底します。
●汚染土壌に対するグリーン・低炭素型修復を推進します。
沿岸海域の汚染防止・対策を引き続き推進
●沿岸海域の水質を改善し、「長江河口-杭州湾」一帯の総合的な環境対策をさらに深化させるとともに、窒素総量の排出抑制に向けた発生源対策を全域で推進します。
●「美しい湾」の保全・整備を推進し、杭州湾(金山区間、奉賢区間)と長江河口(浦黄港区間、宝山区間)をグリーン産業型の「美しい湾」に、長江河口の崇明区周辺を生態系保全型の「美しい湾」に整備します。
固体廃棄物 に対する総合的な管理を強化
●全域で「無廃棄物都市」の構築を高い基準で推進し、生活ごみ分別の全プロセスにおける実効性を高め、生活ごみの資源化利用率を87.5%まで引き上げます。
●建設廃棄物の全プロセス管理を徹底し、建設廃棄物の総合利用率を95%まで引き上げます。
● 一般工業個体廃棄物の総合利用を推進し、利用率を95%以上に維持します。
3.保全・修復を強化し、生態系サービス機能を向上
都市・農村における自然生態系の基盤を強化
●生態系保護レッドラインを厳守し 、河川・湖沼の水域・護岸、海岸帯などの重要な生態空間を厳格に保護し、河川・湖沼の水域面積を新たに700ヘクタール以上拡大させます。
●自然環境保全地域の統合・最適化を完了し、「自然保護区を基盤とし、自然公園で補完する」という自然環境保全地域体系を構築します。
生態系の保全・修復を推進
●重要な生態系に対する保全・修復を強化し、九段沙、崇明東灘、崇明北湖などの重要湿地における生態系修復を継続的に実施します。
●森林蓄積量の増加を図るとともに、2万ムーの造林プロジェクトと20万ムーの公益林の育成・管理を完了することで、森林被覆率を14.6%まで引き上げます。
生物多様性の保全を強化
●生物多様性保全戦略および行動計画を着実に実施します。
●野生動物の生息地の修復と個体群の回復を推進し、新たに5カ所の野生動物の生息地を整備します。
自然と調和した住みやすい環境を整備
●「公園都市」の構築をさらに推進し、24時間開放の公園の割合を90%以上に向上させるとともに、新たにグリーンウェイ500キロメートルと公園500カ所を整備します。
●都市部の居住環境の質を向上させ、農村環境の整備を継続的に推進します。
4.リスク防止・管理を強化し、生態安全の保護基盤を強化
環境リスクの厳格な防止・管理を推進
●突発的生態環境事件に対応する緊急指揮体制を整備し、飲用水水源地や化学工業パークなどの重点地域で、突発的な水質汚染事故の三段階防止・管理体制(汚染物質の工業パーク外流出を防止します)を構築します。
●重金属による環境リスクの防止・管理を強化します。
原子力・放射線の安全管理を強化
●原子力技術利用の類型別・段階別の管理を継続的に最適化し、高リスクの移動可能な放射線源に対するオンライン監視の全面導入を実現します。
●都市部における放射性廃棄物の動的処理を推進し、放射線安全・放射線環境パフォーマンス指数の年間平均目標値を96.1%以上に維持します。
新たな汚染物質対策を深化
●新規汚染物質の発生源対策を強化し、重点管理対象となる新規汚染物質に対する環境リスク管理措置を厳格に実施します。
●典型的新規汚染物質について、的確な発生源の特定と体系的な対策を推進しま
バイオセーフティ管理を強化
●入国動植物の検疫および外来侵入種の防除を強化します。
●バイオテクノロジーに関する環境安全のモニタリング・管理を強化します。
気候変動への適応を積極的に推進
●複合的な発生要因による高温や洪水・浸水災害などに対する気候リスク評価を実施し、気候変動適応型試行拠点の建設を推進します。
●約1000平方キロメートルの市街地において「スポンジシティ」建設の要件を達成します。
5.改革・イノベーションを深化させ、生態環境ガバナンス体制を整備
●体制・仕組みの完備:生態環境保全の責任体系と監督・管理メカニズムを完備させ、生態環境法典との連携・整合を強化します。
●市場システムの整備:環境政策の充実を図り、「生態系産品」の価値を実現するための仕組み(環境保全への取り組みが適切に評価・還元される仕組みを整え、環境保全への補償や市場を通じた開発・活用などを通じて、生態系がもたらす価値を社会・経済的な価値として実現するための仕組み)を整備します。グリーン金融を発展させ、グリーン金融サービスプラットフォームの機能を向上させます。
●科学技術支援の強化:生態環境分野における技術の難関突破に注力し、研究成果の事業化・社会実装を推進するとともに、産学研(企業・大学・研究機関)連携のイノベーションプラットフォームを多数育成します。また、現代的な生態環境モニタリング体系を整備し、生態環境関連業務のデジタル化率を90%に引き上げます。
●多元的な共同ガバナンスの推進:生態環境分野における共同監督・管理を強化し、企業の環境信用評価、環境情報の法定開示、社会的監督などの制度・仕組みを整備します。グリーン・低炭素なライフスタイルの実現を促し、上海ならではの特色を持つエコ文化のIPや拠点を多数創出します。
6.開放・協力を堅持し、生態環境の共同保全・共同対策を深化
●長江デルタ地域における「美しい中国」建設先行モデル区の構築:グリーン・低炭素発展を一体的に推進し、「長江デルタ生態グリーン一体化発展モデル区」を高い水準で共同建設します。
●環境分野における国際協力・交流の強化:生態環境分野における国際的な協力・交流を推進し、グローバルガバナンスおよびルール策定に積極的に参画します。国連開発計画(UNDP)「グローバル・サステナブル・デベロップメント・センター」を設立します。
※上記日本語翻訳は参考用です。正式な内容は中国語版をご確認ください。原文と翻訳文に相違がある場合、中国語版が優先されます。
出典:WeChat公式アカウント「上海発布」、上海人民政府網