「首発上海3.0版」発表、上海が初発表消費財輸入の迅速通関ルートを確立

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今年1月から4月にかけて、上海市での新規1号店が301店舗に達し、うちグローバル・アジア1号店は7店舗、全国・中国本土1号店は41店舗、ハイエンド1号店の合計割合は16%に達しました。上海は中国国内外ブランドの「初発表」「初披露」「初展示」「初出店」にとっての最適地かつ集積地の地位を確立しました。

今年、上海は「首発上海(ファースト・イン・上海)3.0版」支援政策を発表し、重点的に3つの新規施策と7つの継続施策を展開し、このうち2つの新たな施策は、初発表の新製品の輸入通関手続の「簡素化・迅速化」を対象としています。

中国税関総署の指導の下、上海税関と上海市商務委員会はこのほど共同で「初発表の輸入消費財の検査簡素化・迅速化措置試行事業実施に関する公告」を発表し、全国初の「ホワイトリスト制度+差異化適合性評価」を組み合わせた革新的なモデルを確立しました。上海市で初発表・初披露・初展示を行う非販売用輸入化粧品については、輸入特殊化粧品登録証明書や輸入一般化粧品届出書の提出が免除され、中国語ラベル検査および実験室検査の免除を適用した迅速通関モードを享受できます。

今回導入された簡素化・迅速化措置は「対象範囲の拡大・シナリオ別管理・連携強化」を中核とし、品目対象範囲の全面的な網羅性向上、リスク層別化に基づく柔軟な監視体制の構築、省庁横断型協働サービスによる初発表の新製品のホワイトリスト連動メカニズムという3つの制度的革新を通じて通関課題を解決し、首発経済(企業による新製品、新製品、新技術、新サービスの打ち出し、第1号店オープンなどの経済活動を総称したもの)にあたる消費財輸入の「迅速通関&商品保全性」という特殊ニーズへの対応を実現しました。

上海税関商品検査処の潘曉毅処長は会議で、新たな通関簡素化・迅速化措置の実施後、1件あたりの貨物の平均通関時間が80%以上向上し、輸入食器類などの検査所要時間の長い製品については通関時間を最大2週間短縮できる見込みだと明らかにしました。さらに、「制度型開放」によって構築された効率的な輸入経路が、国際ブランドのアジア太平洋地域における新製品初発表の最優先地として上海を選択する傾向を強めています。「政策が試験的に実施されてから、14社の多国籍企業の中国本部が運営する20の消費財ブランドが『ホワイトリスト』への登録を申請し、その中にはグローバルまたは地域初発表の新製品が2万点以上含まれている」と同氏は述べました。

統計データによると、今年1月から4月にかけて、静安区は様々なグレードの1号店を53店舗誘致しました。同期間中に、黄浦区では各種新規1号店が47店舗出店し、市内で第2位につけました。そのうち、グローバル1号店は3店舗、中国1号店は7店舗、上海1号店は37店舗となっています。浦東新区は今年、各種1号店を31店舗誘致し、有名ブランドの新商品初発表イベントやハイエンド展示会での初発表イベントを数多く実施しました。近いうちに、浦東新区ではディズニーフラッグシップ10周年記念限定商品の初発表や、浦東美術館で行われるオルセー美術館の海外最大規模の展覧会といったイベントが開催される予定です。

出典:上観新聞

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