【上海の両会にフォーカス】上海市政府の活動報告のポイント

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1月15日の午前、上海市の龚正市長は第16回人民代表大会の第3回会議で政府活動報告を行いました。以下がそのポイントとなります。

一、2024年の活動回顧

経済面

 市のGDPは約5%成長する見込みで、市の経済規模は5兆元以上の段階に入る。

 都市部調査失業率の平均値は4.2%前後。

成長を駆動する新たな要因

 集積回路、バイオ医薬品、人工知能の3大先導産業の規模は1.8兆元に達した。

 社会全体の研究開発(R&D)経費が市全体総生産(GDP)に占める比率は約4.4%に達した。

 1万人あたりの高価値発明特許保有件数は57.9件。

改革開放

 上海港の年間コンテナ取扱量が5150万6000TEUで、15年連続で世界1を維持した。

 金融市場取引総額が前年比で8.2%増の3650兆元に達した。

 多国籍企業の地域本部が60社、外資系研究開発センターが30新たに認定され、累計でそれぞれ1016社、591に達した。

国民福祉

 市民1人当たりの可処分所得は8.8万元に達し、約4.1%増加した。

 大気の質の優良率は88.5%。

 141の公園が新設され、累計973となった。

二、今年の主な目標(部分)

 市のGDPは約5%成長。

 地方一般公共予算収入の伸びは2%。

 社会全体の研究開発費は市全体のGDPの約4.5%に達する。

 都市部の調査失業率の平均値は5%以下。

 市民1人当たりの可処分所得が経済成長と同期して増加する。

三、今年の重点課題(部分)

1.「5月5日ショッピングフェスティバル」、「上海の夏」国際消費シーズン、上海観光フェスティバルなどの消費促進イベントを開催

中低所得層の所得増加と負担軽減を推進する。

勢いがあり、来場者が多く、質の高い公演・イベント・展覧会などの実施を推進する。

企業や市民に優しい政策を申請なしで享受できるように推進し、企業関連の審査を簡素化する。

複数のグループの戦略的再編と専門的統合を推進する。

民間経済促進に関する条例を導入し、民間企業に主要な応用場面を開放する。

2.「5つのセンター」建設の加速

デジタル人民元の試験的運用アクションを実施する。

ハイレベルな新しい研究開発機関の建設を推進する。

浦東における市場参入緩和特別措置を導入する。

中国国内外の人材のための「ワンストップ」サービスの複合施設を建設する。

上東方枢紐国際商務合作区で先行して区閉鎖検査を実施する。

自由貿易試験区に連動する革新区の第二陣を構築する。

3.「3大先導産業」に関する新しい「上海プラン」の実施

細胞遺伝治療、ブレインマシンインターフェース、6G、量子コンピューティング、融合エネルギーなどの戦略的先端分野へ配置する。

重要なコア技術ブレークスルーのための新たな組織と実施メカニズムを構築する。

義務教育における質の高く均衡のとれた発展区を創出・建設する。

大学の学科設置と調整メカニズムと人材育成モデルを改善する。

人材の全ライフサイクルサービス「ワンストップ」改革を推進する。

若者発展型都市の構築を加速する。

4.年間を通じて2400億元を大型プロジェクトに投資

鉄道2号線の西への延伸と18号線第2期工事を完成する。

崇明線・嘉閔線・南楓線・19号線・20号線・21号線・23号線の建設を加速する。

市街地中心部の「二級旧里」以下の住宅改造を全面的に完了させる。

31万㎡に及ぶ粗末な住宅などの改造を完了する。

25ヶ所の「城中村(都市の中の村落)」の改造を開始する。

オンラインサービス「一網通弁(1つのページで全て処理)」、オフラインサービス「只進一門(扉を一枚くぐるだけ)」、企業と市民の要求に対する「一線応答(一本で解決)」を統合する。

5.第二次土地請負期限満了後さらに30年の再延長の試行

4万畝の高規格農地、2.7万畝の食糧生産用の無人農場を建設する。

「5良2宜」の美しい農村エリアを5つ建設する。

200kmの農村道路の整備を完了する。

レジャー観光、エコヘルスケア、文化クリエイティブなどの新産業・新業態を発展させる。

第1期の「上海風江南」風景保護伝承試行地15ヶ所の建設を推進する。

6.中国インバウンド観光の「始発駅(ファーストストップ)」を構築

上海大歌劇院、上海工業博物館の建設を加速する。

上海文学館を完成させる。

都市書房などの新しいタイプの読書スペースをつくる。

レゴランド・リゾートを開業・運営する。

国際観光リゾート地区のコア区域を継続的に拡張する。

7.古い車両、非道路移動機械の淘汰更新の強化

電気自動車の充放電ネットワークを構築する。

製品のカーボンフットプリント管理システムを改善する。

400項目の遅れた生産能力を削減する。

120の公園と3万畝の新たな森林を増やす。

130kmのグリーン道路、1000ヘクタールの緑地、40万㎡の立体緑化を建設する。

8.15分間の団地生活圏の建設の推進

100の「美しい街区」を建設する。

40の機関・企業・事業組織に付属する空間の開放を推進する。

18の地区と冠水しやすい道路の改造を実施する。

グリッド・ガバナンスを都市ガバナンスのコミュニティ構築の重要な実践ユニットとする。

9.都市部で60万人以上の新規雇用を創出

高齢者介護ベッドを3000床増やし、認知障碍者介護ベッドを3000床設ける。

老人ホームと医療ベッドの連携を強化し、リソースの共有を推進する。

高齢者向けの共同食堂を30ヶ所新設する。

公立幼稚園の「3歳児未満」クラスを3000カ所増設する。

7万戸の保障性賃貸住宅(部屋)の建設融資をする。

「新時代の都市建設者・管理者向けの住宅」にベッドを3万床以上提供する。

既存の集合住宅に3000台のエレベーターを追加設置する。

※なお、本文書は、中文で作成され、日本語に翻訳されます。中文版が正本であり、日本語版は参考として作成されます。これら両言語版の間に矛盾抵触がある場合、中文版が優先します。