新HSK7~9級はどのようなレベルですか?
HSK7~9級は、中国語を第二言語とする受験者が、社会生活や学術研究などの分野の複雑な話題について、規範的かつ適切な社会的コミュニケーションを行う能力を重点的に評価します。
同試験は「国際中国語教育中国語レベル等級基準」(以下、「等級基準」)に基づいて設計・開発され、7・8・9級を1つの試験に含まれています。試験結果に応じて具体的なレベルが決まり、9級が最高レベルです。HSK7~9級は全98問で、受験者の「聞く・話す・読む・書く・訳す」の5つの言語スキルを総合的に評価します。試験は、リスニング、リーディング、ライティング、翻訳、スピーキングの5つの部分に分かれています。
では、なぜ7~9級を開発する必要があったのでしょうか?従来のHSK1~6級の試験は、主に外国人学習者の初級・中級レベルの評価ニーズには応えましたが、中国に留学する修士・博士課程の学生や、各国の中国語専攻の学生、及び中国語を使って学術研究、経済・文化・科学技術交流などの仕事に従事する人々にとっては、上級中国語レベルを評価するツールが不足していました。そのため、HSKは「等級基準」に基づき、従来の6級までの試験を維持しつつ、新たに7~9級を追加し、「三等九級」の試験体系を形成することになりました。
HSK7~9級の中国語レベルとはどのようなものですか?HSK7~9級は、「等級基準」で規定された中国語による言語コミュニケーション能力や話題・タスクの内容を全面的に評価し、「聞く・話す・読む・書く・訳す」の5つの言語スキルを評価します。
HSK7級に合格した受験者は、良好な「聞く・話す・読む・書く」能力と、初歩的な専門翻訳能力を備えます。比較的に幅広く、高度な話題について、基本的に規範的で流暢かつ適切な社会的コミュニケーションを行うことができます。
HSK8級に合格した受験者は、良好な「聞く・話す・読む・書く」能力と、基本的な専門翻訳能力を備えます。さまざまな高度または専門的な話題について、比較的規範的で流暢かつ適切な社会的コミュニケーションを行うことができます。
HSK9級に合格した受験者は、良好な「聞く・話す・読む・書く」能力と、専門的な翻訳能力を有しています。あらゆる状況の下で、さまざまな話題について、各種スキルを総合的に活用し、規範的で流暢かつ適切な社会的コミュニケーションを行うことができます。
出典:中国教育部中外言語教育協力センター