「11の措置」により、奉賢区の化粧品輸出が大幅増
輸出化粧品企業で現場監督を行う税関職員(撮影・瀋春琛)
「東方美谷」は上海市奉賢区が2015年から整備を進めてきた全域型のビューティ&ヘルス産業の集積エリアで、化粧品、バイオ医薬品、健康食品を3大中核産業としています。2025年6月30日に税関総署が「東方美谷」の化粧品産業の質の高い発展を支援する「11の措置」を実施して以来、1年が経ちました。統計データによると、この1年間で奉賢区における化粧品の輸出額は累計19億5000万元に達し、前年同期比で34.1%増加しました。
この1年間、上海税関奉賢税関は関連部門との連携を一層強化し、各種の支援策を着実に推進してきました。「ホワイトリスト」管理制度の構築、輸出化粧品の遠隔属地検査モードの先行導入などの革新的な措置を通じて、税関業務は「貨物の管理」から「イノベーション創出促進」への転換を実現しました。
通関待ち時間ゼロを実現、コスト削減と効率化で企業を支援
先日、上海臻臣化粧品有限公司(A&H COSMETICS)がオランダ向けに輸出したリップグロスは、サンプルの抜き取り後わずか40分で通関が許可されました。「抜き取り次第即時通関」という新たな仕組みにより、同社の倉庫保管期間は従来の約1週間から、抜き取り後すぐに出荷できるまで、大幅に短縮されました。
デジタル化を加速、遠隔属地検査で課題を解消
従来の検査に時間がかかるという課題に対応するため、奉賢税関は全国に先駆けて化粧品遠隔属地検査モードを導入しました。コスマックス(中国)化粧品有限公司がメキシコ向けに輸出した1万3000個のクッションファンデーションは、ビデオ通話を活用した遠隔検査により、わずか20分で検査を完了しました。同社の担当者は、「これまでは3日前までの予約が必要でしたが、現在は1時間前の予約で済み、当日中の入港にも対応できるようになりました」と述べました。
研究開発環境を向上、イノベーションを後押し
税関の研究開発用輸入化粧品検査の「ホワイトリスト」制度が実施された後、上海創元(BEUKAY COSMETICS)などの企業では、研究開発用関連製品の通関効率が80%向上しました。また、小容量製品のサンプリング数を半減する政策により、INTERCOS GROUPなどの企業では、1ロットあたりのサンプリングコストが50%以上直接削減され、節約された資金は新製品の研究開発へと振り向けられています。
現在、「東方美谷」のコスメ製品は世界60以上の国・地域へ輸出されています。上海市におけるビジネス環境最適化に向けた年間の代表的な事例として、「11の措置」は奉賢のコスメ産業クラスターの海外展開を支援するだけでなく、中国全国の税関が特色ある産業クラスターの発展を支援するための横展開可能な「上海モデル」となっています。
出典:中華人民共和国税関総署