外資の対上海投資が加速:ミシュラン「未来工場」が稼働、DQが出店拡大へ
新年早々、中国市場は対外開放の活気を見せ、多国籍企業による投資拡大や生産能力増強の動きが相次いでいます。
1月23日、ミシュラン上海工場の改修・拡張プロジェクト(第2期)が正式に操業を開始しました。同プロジェクトは、上海市級および閔行区における重要外資企業投資プロジェクトとして位置付けられており、総投資額は約300億元に上ります。また、ミシュラングループが「未来工場」というコンセプトを基にシステム設計、建設、運営を進める初の戦略的な中核投資プロジェクトでもあります。
1月23日、ミシュラン上海工場の改造・拡張第2期プロジェクトが正式に稼働を開始。(写真提供・新民晩報)
新工場の第1段階は敷地面積7万平方メートル超で、2026年末までに年産100万本の生産能力達成を目指しています。これにより、ミシュラン上海工場全体の年間生産能力は、現在の850万本から950万本へと引き上げられる見込みです。同工場には、主に次の三つの特徴があります。
高付加価値化:18~24インチの高性能・大径乗用車用タイヤの生産に特化し、生産能力の約70%を新エネルギー車に割り当て、中国のモビリティ分野における「電動化・知能化・高付加価値化」に対応します。
高い柔軟性:生産の柔軟性を重視した設計により、成形機1台につき36秒に1本のペースでタイヤを生産することが可能となりました。最小100本からの少量生産にも対応し、受注から納品までの所要時間は従来の10日から5日へと短縮されます。中国市場で求められる「少量生産・低在庫・迅速対応」のニーズをよりよく捉えています。
グリーン化:新工場では、100%電気駆動による生産を実現し、先進設備の導入により、従来方式と比べてエネルギー効率は400%以上向上しました。また、クリーンエネルギーを100%活用し、再生可能電力の全面採用により生産過程における二酸化炭素(CO₂)の排出量削減を図っています。
さらに、生産ラインの建設および運用においてはAI技術も積極的に導入されています。自動化設備とスマート製造技術の活用により、人員を抑えながらも生産能力の大幅な向上を実現しています。
ミシュラン中国・モンゴルの総裁兼CEOである葉菲氏は、「中国自動車市場の質の高い成長と、政策環境の継続的な最適化は、企業に大きなチャンスを与えています。第二期工場の正式稼働は、我々の中国市場への継続的な投資と、地方政府・産業パートナーとの協力関係を深化させるうえでの重要なマイルストーンとなります。これは単なる生産能力の高度化にとどまらず、中国における質の高い成長、グリーントランスフォーメーション、産業連携を目標に、長期的視点で取り組んでいく当社の姿勢を示すものです」と述べました。
外資による中国市場への投資拡大と深く根を張るアプローチは、飲食業界でも顕著です。
2025年12月時点で「デイリークイーン」の中国国内店舗数は1800店を超え、アイスクリーム・レストランチェーンとして首位の座を固めています。同ブランドは2026年にも中国での新規出店を加速させ、上海では前年同様のペースを維持しながら、10店舗以上の新規出店が見込まれています。
「デイリークイーン」を所有するCFBグループは、ピザチェーンの「パパ・ジョンズ」や、「Brut Eatery(悦璞食堂)」、「金玡居」などの飲食ブランドも運営しており、いずれも黒字経営を維持しています。こうした事業基盤を背景に、同グループは以前、今後3年間で800店舗を新規出店する計画を明らかにしています。CFBグループのCEOである許惟掄氏は、中国消費市場の長期的な活力に自信を示し、今後はローカルイノベーションをさらに深化させ、商品カテゴリーの拡充や店舗の高度化を通じて、市場での競争優位性をさらに強化していく考えを示しました。
華旭国際大厦にオープンしたマクドナルド(上海)の600号店目(写真提供・上観新聞)
また、マクドナルド(中国)は、2025年に青海省と寧夏回族自治区への出店により、中国本土におけるすべての省レベルの行政区への進出を実現しました。同社は、2028年までに中国で1万店に拡大する方針です。先日、マクドナルド(上海)の600号店目が人民広場商業エリアの華旭国際大厦にオープンしました。
マクドナルド(上海)のマーケティングシニアゼネラルマネージャーである羅偉氏は、「32年間、マクドナルドは上海の発展共に歩んできました。上海が「体験型経済」の深化へと向かう中、私たちは都市の中枢エリアでフラッグシップ店舗の展開を進め、革新的な利用シーンを創出することで商業エリアに新たな活力を注入し、消費の活性化に貢献したい」と語りました。
出典:上海人民政府網、解放日報、新民晩報