グローバルに立ち、中国にさらに根ざす――「皆勤」のトヨタ、輸入博で「TOYOU」理念を発信

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-11-07
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輸入博でのトヨタの展示ブース(写真はトヨタ中国公式サイトより)

2025年11月5日から10日まで開催される、中国国際輸入博覧会(以下、輸入博)の舞台に、第1回から毎回出展しているトヨタが8回目の出展を果たしました。激化する業界の競争の中で、トヨタは「Best in Town(地域で最良の企業市民を目指す)」「Multi-Pathway(多様な新エネルギー技術の展開)」「Mobility for All(すべての人に自由な移動を)」という3つの主要テーマのもとに、具体的な成果を通じて、「グローバルに立ち、中国にさらに根ざす」という戦略の着実な進展を鮮やかに示し、中国事業における新たな章を描き出しています。注目すべきは、最近開催された日本モビリティショーで、トヨタが新しいスローガン「TOYOU」を発表したことです。そして、中国でトヨタは、消費者のニーズに応じて柔軟に対応しながら、現地の事情に合わせた事業のローカライズを着実に進めています。

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トヨタ「TOYOU」のポスター(写真はトヨタ中国公式サイトより)

レクサスが中国市場に参入して20周年という節目の年にあたり、トヨタは事業面で画期的な一歩を踏み出しました。今年2月、上海にレクサス(上海)新エネルギー有限公司が設立され、レクサスが正式に中国国産化のプロセスを開始しました。この取り組みは、レクサス自身にとっての大きな転換点であるだけでなく、トヨタが中国での現地化戦略を深化させ、「TOYOU」という理念を実践し、中国の消費者ニーズに焦点を当てるための重要な布石でもあります。

新エネルギー自動車産業は戦略的新興産業として、政策面で強力な支援を受けています。自動車購入補助金や税制優遇、インフラ整備、産業計画の誘導など、一連の政策措置によって、同産業の発展に良好な環境が整えられています。レクサスはこの歴史的機会を捉え、中国の新エネルギー自動車市場に積極的に参入し、中国国産化を行うことによって製品の競争力を高め、高品質な新エネルギー車を求める中国の消費者の需要に応えています。これは「TOYOU」理念を中国市場での具体的な体現でもあります。

今回の輸入博では、トヨタ傘下ブランドであるレクサスの上海工場が初めてジオラマ模型の形で展示され、同社の新工場におけるクリーンエネルギー活用への決意と行動を世界に示しました。中国が「カーボンピークとカーボンニュートラル」の目標の下で、グリーン成長の推進力を強化し続けています。レクサスはこの機会を捉えて、中国の新エネルギー車市場への参入を加速させています。中国での国産化によって生産能力の大幅な拡大と市場シェアのさらなる拡大が期待されます。同時に、クリーンエネルギーの導入を模索することで、レクサス上海工場は業界のグリーン発展の模範となり、中国の新エネルギー車産業がより環境に優しく持続可能な方向へと発展することを後押しします。これこそが、トヨタが中国市場に寄せる真摯な姿勢を象徴しています。

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輸入博でのトヨタの展示ブース(写真はトヨタ中国公式サイトより)

製品面では、中国のエンジニア主導で開発された、トヨタの「安心・安全・高品質」のモノづくりの理念を体現するbZファミリーの3車種が、今回の輸入博の注目製品の1つとなりました。これらのモデルは、トヨタの新エネルギー車分野における技術力と、多様な顧客ニーズを的確に把握する力をよく示すものであり、同時に「TOYOU」の理念、つまり、異なる消費者のニーズへのこだわりというトヨタの理念の成果の表れでもあります。

エコシステム面では、トヨタは、全方位対応型の新エネルギーエコシステムとスマートモビリティエコシステムを構築し、完成車製造からバッテリーのリサイクル、スマート運転支援から自動運転による移動まで、包括的な展開を実現しています。これもまた「TOYOU」理念のもと、中国市場において統合的なモビリティエコシステムを構築する取り組みの一環です。

中国はグリーン・低炭素への転換を推進し、エネルギー構造の最適化・調整を進めています。今回の輸入博で世界初公開されたSweepエネルギーキャビネット「i-eSCube」は、トヨタと中国五鉱が共同開発したものです。また、水素エネルギー分野において、トヨタは中国の国家政策に積極的に呼応し、中国企業と協力して一連の水素燃料電池製品を発表しました。これらの製品は「第15次五ヶ年計画」の提言にある「量子科学・バイオ製造・水素エネルギー・核融合エネルギー・脳機能インタフェース・具身知能・第6世代移動通信などを新たな経済成長点として推進する」という方針に呼応するものであり、水素エネルギー産業の商業化に向けた貴重な経験を提供するものです。これは、トヨタが中国の水素産業の発展に注目し、現地の事情に応じて協力を進めてきた成果でもあります。

高度化自動運転の分野では、トヨタと小馬智行が共同開発した量産型L4レベル自動運転車「鉑智4X Robotaxi」が初公開されました。現在、同車はすでに公道でのテスト走行を開始しており、2026年には中国国内の主要都市で1000台規模の運行を開始し、大規模な商用化を実現する予定です。

トヨタは中国で60年以上にわたり事業を展開してきており、トヨタおよびレクサス両ブランドのユーザー数は、累計2500万人を超えています。この数字は単なる統計ではなく、トヨタが現地化を着実に進め、「TOYOU」理念を実践してきた確かな証です。

トヨタは常に「ユーザー第一」の理念を守り、中国の消費者が求める高品質な自動車へのニーズに応え続けてきました。製品開発から生産、販売、アフターサービスに至るまで、トヨタは厳格な姿勢とプロフェッショナル精神でユーザーに包括的なサービスを提供しています。

今年の輸入博の展示ブースには、トヨタの中国市場への重視と、中国の消費者と共に歩む決意が明確に示されています。今後もトヨタは、中国の消費者のニーズをさらに深く理解し、市場の需要に応じた製品とサービスを継続的に提供することで、中国の消費者と共に、より豊かで持続可能な未来を創り出していきます。

出典:新華網、トヨタ中国公式サイト