上海市徐匯区投資促進懇談会、東京で開催 中日商業貿易の新たな架け橋に
2025年にドイツで初開催された後、9月24日に「共に発展を図り、共に未来を拓く」をテーマとする上海市徐匯区海外投資促進懇談会が東京で開幕しました。

「共に発展を図り、共に未来を拓く」上海市徐匯区海外投資促進懇談会東京会場(写真提供・WeChat公式アカウント「上海徐匯」)
会場では、出席者らが徐匯区と塩野義製薬株式会社、伊藤忠商事株式会社、中国銀行東京支店、DHC上海蝶翠詩商業有限公司などの日本企業・商事機関との間の協力覚書調印式を共同で見届けました。上海市徐匯区・東京投資促進サービスセンターが正式に発足しました。


調印式と除幕式の様子(写真提供・WeChat公式アカウント「上海徐匯」)
徐匯区と日本の交流協力は長い歴史を持ち、これまでに600社以上の日系企業が徐匯区で発展を遂げ、累計投資額は25億米ドル(約3701億円)に達しています。両地域の経済貿易協力は日増しに深まり、ファーストリテイリング、日清食品、キリン、ツムラなどの有名日系企業が徐匯区に投資・事業展開し、企業と地域の共栄を実現し、両国の経済・文化交流を促進しています。
2024年、徐匯区の社会消費財小売総額は約1兆元(約20.8兆円)に達し、域内総生産は3900億元(約8兆1118億円)に押し上げられ、上海の中心エリアでは首位に躍り出ました。今後、徐匯区は自由貿易区の経験を活かし、通関円滑化のための新たな試行措置の実施など多方面にわたる取り組みを推進し、企業家と共に発展の機会を共有しながら、協力の未来を切り開いていきます。


徐匯区の優良地元貿易会社2社によるプロジェクトプレゼンテーション(写真提供・WeChat公式アカウント「上海徐匯」)
今回の懇談会のプロモーションセッションでは、徐匯区に所在する上美股份とSongmont(山下有松)という2社の優良な地元貿易会社がプロジェクトプレゼンテーションを行いました。上美股份は中国第2位の香港上場化粧品グループ、Songmontは中国の有名なバッグデザインブランドです。両企業の代表は、イノベーションの成果やグローバル展開戦略を紹介し、徐匯区の開放的かつ包摂的なビジネス環境が企業の海外進出や国際協力を力強く支えていることを強調しました。

ラウンドテーブルセッション(写真提供・WeChat公式アカウント「上海徐匯」)
当日のラウンドテーブルセッションでは、徐匯区における企業の発展経験や中国市場開拓の実務的な提言がテーマとなり、ツムラ、DHC、および徐匯区に進出していない10社以上の貿易会社・機関が参加し、企業成長のノウハウや投資計画を共有しました。ディスカッションの中で「徐匯サービス」がキーワードとして多く挙げられました。
中国で長年活躍している日本の漢方薬企業、ツムラ株式会社の共同最高執行責任者兼中国総代表である戸田光胤氏は、徐匯のトップクラスの人材、科学研究資源、バイオ医薬品産業のエコシステムが、同社の発展ミッションと高い親和性を持ち、「不要な干渉はせず、必要な時には迅速に対応する」というサービス理念が、国際的な一流のビジネス環境の創出に繋がっているとしています。DHC上海蝶翠詩商業有限公司の販売ディレクターである黄璜氏も徐匯の「ワンストップ」サービスに対して高く評価しました。今年初めに同社が徐匯に移転して以来、「徐匯スピード」と「徐匯の温もり」を強く実感しており、さらなる投資拡大と事業展開を計画中であると語りました。
徐匯区は引き続き産業レベルの向上や商業貿易業界の優位性強化に努めるとともに、人工知能が牽引する「AI+消費」のアップグレードを推進し、「地元消費ブランド」と「グローバル新製品初披露」に注力します。また、ビジネスサービスのさらなる最適化に取り組み、市場化・法治化・国際化された一流のビジネス環境構築に全力を挙げていきます。
出典:WeChat公式アカウント「上海徐匯」