2025年「上海市栄誉市民」「白玉蘭栄誉賞」授与式が開催——30名の外国人が受賞
9月29日、上海市政府は2025年「上海市名誉市民」「白玉蘭(マグノリア)栄誉賞」授与式を行いました。デンマーク人サイモン・リヒテンベク氏、スイス人ゼヴェリン・シュヴァーン氏が「上海市名誉市民」の称号を授与され、フランス人エリック・ピエール・ヴァレリー・コルニュエル氏など28人が「白玉蘭栄誉賞」を受賞しました。龔正市長が受賞者にメダルと証書を授与しました。

9月29日、上海市政府は2025年「上海市名誉市民」「白玉蘭栄誉賞」授与式を行いました。(撮影・高爾強/中国日報)
今回「白玉蘭栄誉賞」を受賞した28名の外国人は、米国、英国、フランス、ドイツ、オーストラリア、オランダ、シンガポール、日本などの国からの、経済貿易、金融、科学技術、海運、医療、教育、文化といった分野で上海の経済社会の発展に大きな貢献を果たした人々です。
今年「上海市名誉市民」の称号を授与されたサイモン・リヒテンベク氏は、中国デンマーク商会の全国創設会長で、トレトングループの創業者兼最高経営責任者です。彼は中国デンマーク間の経済・貿易分野での交流と協力を促進し、また、上海の発展や対外友好交流を推進する上で卓越した貢献をしてきました。
1987年、リヒテンベク氏は復旦大学に留学しました。1993年、中国市場を理解した上で、上海に残り、北欧家具の製造・販売に携わるトレトングループを設立しました。彼は「デンマークは幸福指数がとても高い国です。私はその幸福な家庭の生活要素を中国の消費者に届けたいと思いました」と語っています。
それから30年以上にわたって、リヒテンベク氏の人生は上海と深く結びついてきました。上海の女性と結婚し、流暢な標準語と上海語を話せるようになり、中国の改革開放がもたらした大きな変化も目の当たりにしてきました。彼は「この都市の善意、開放性、包容力は、ビジネス界や政府からだけでなく、温かく受け入れてくれる上海市民からももたらされています」と述べています。
そのため、ヒテンベク氏は、「中国を紹介し、世界とつなぐ架け橋」を築きたいと考えています。一方では、小紅書や抖音(中国版TikTok)などのSNSで公式アカウントを開設し、自らの中国での暮らしの一コマ一コマを紹介しています。他方では、デンマークの企業や製品を中国へ導入しようとしています。「中国を選ぶということは未来を選ぶことです。私たちの中国市場への信頼は揺らいだことはなく、むしろますます強まっています」と語りました。
スイス人ゼヴェリン・シュヴァーン氏はロシュ・グループの取締役会会長であり、長年にわたり中国と上海の発展に注目してきました。彼はロシュ上海イノベーションセンターやロシュ中国アクセラレーター事業の上海拠点の設立を推進し、2009年から16年連続で「上海市市長国際企業家諮問会議(IBLAC)」に参加し、2024年からは同会議の議長を務めています。
龔正市長から「白玉蘭栄誉賞」の証書を受け取った三井住友海上火災保険株式会社イノベーション事業部の菅匡彦部長は感激を露わにしました。菅氏は「上海で6年以上生活し、働いてきました。上海は私が最も愛する都市であり、第二の故郷と思っています。この街の発展に関わることができたのは、私にとって最大の幸運です」と述べました。彼は手にした銀色の円形の勲章をそっと撫でながら、「この栄誉は私個人のものだけではなく、上海の発展のために共に努力してきた仲間たちのものでもあります」とも語りました。
上海市政府は、1989年から市の花である「白玉蘭(マグノリア)」の名を冠した総合表彰制度を設け、上海の経済建設、社会発展、対外交流に積極的な貢献をした外国人を顕彰し、感謝の意を示してきました。これまでに1907名の外国人がこの賞を受賞しています。
出典:WeChat公式アカウント「上海発布」、上観新聞、解放日報