第8回中国国際輸入博覧会、開幕までカウントダウン

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-09-18

開幕まで残り50日を切った第8回中国国際輸入博覧会は、2025年11月5日から10日まで、国家会展中心(上海)で開催されます。会期が近づくにつれ、準備作業の重点も展示会への出展者募集から展示会の運営へと移ってきています。

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(写真・IC)

第8回輸入博の企業ビジネス展は、すでに33万㎡超の展示面積が契約済みとなっています。中国国際輸入博覧局の党委書記で副局長である呉政平氏によれば、170社の企業と27の機関が8回連続で輸入博に出展しているといいます。

その1つである米国の医療機器大手のメドトロニックは、今年「医療テクノロジーの未来を探る」をテーマに掲げ、100点を超える革新的な医療製品やソリューションを「四つ葉のクローバー」と呼ばれる輸入博会場の国家会展中心(上海)にて出展し、そのうち6点は世界初公開となります。

メドトロニックのグローバル上級副社長兼大中華区総裁の顧宇韶氏は「輸入博は世界のイノベーションと中国市場をつなぐ重要な架け橋です。このオープンなプラットフォームを通じて、私たちは『出展者』から『投資者』へと戦略的アップグレードし、イノベーション成果の導入から輸出へと飛躍を実現しました。第8回を迎えるにあたり、私たちは輸入博の波及効果を活かし、『グローバルな知恵の現地化、中国のイノベーションのグローバル化』という戦略をさらに深化させたいと考えています」と述べました。

同じく輸入博の常連であるドイツのショット社も、新製品を初披露します。「天然石英ガラスは、半導体の世界における『透明な基盤』です。今年、私たちはこれを特種材料のポートフォリオに正式に組み込み、半導体産業の演算能力の向上を後押しします」と述べています。

一方、今回で3回目の出展となるMUJI無印良品は、「耕す美」という新たなテーマを掲げ、土地から生活へと繋がる共生の理念を発信します。中国市場に参入してから20年を迎えたMUJIは、今まさに成果の収穫期に入っています。今年7月末時点で、中国本土の81都市に421店舗を展開しており、2025年度には中国本土で43店舗を新規出店する予定です。

MUJI無印良品の中国董事長兼総経理の堀口健太氏は「過去2回の輸入博での経験を通じて、中国市場の高度な開放性がもたらすポテンシャルと勢いを実感しました」と語りました。中国進出から20年、中国市場はMUJIにとって最大の海外市場となり、「根を下ろす」から「深く根付く」までのブランドの歩みは、中国市場で深く定着したことを物語っています。

また、輸入博の国際調達・投資促進のプラットフォームとしての役割を発揮しするため、出展者とバイヤーの商談・協力にピンポイントで効率的・全面的なサービスを提供し、「展示品から商品へ」「出展者を投資者へ」と転換するのを推進すべく、9月10日には第8回輸入博の「オンライン供給・購買ホール」が正式に稼働しました。すでに2000件以上の出展者・出展製品情報と、3000件以上の購買意向が公開されています。輸入博局は今後、データベースをさらに拡充し、需給双方のマッチングを後押し、出展者やバイヤーの体験を向上させるとしています。

輸入博のメイン会場に隣接する「緑地グローバル商品貿易港」も準備を整えています。輸入博の「6日+365日」常設プラットフォームとしての役割を強化し、博覧会への出展品をそのまま中国市場に投入できる体制を整えています。輸入博の波及効果をアップさせる核となる役割を担っています。開幕までにノルウェー、スロベニア、カナダ、ロシア、ギリシャの5ヵ国の国家館が新設される予定です。会期中は、会場外に「輸入博のナイトマーケット」も開催され、各国のグルメやお酒、トレンド雑貨、文化芸術公演、無形文化財手作りなど、特色あるイベントが催され、来場者が「世界の逸品・世界の美食・世界の文化」を楽しめるようにする予定です。

出典:上観新聞、新民晩報