上海空港（グループ）有限公司によると、62日間にわたる夏休みの帰省・旅行に伴う輸送体制「暑運」が8月31日に終了しました。速報データによると、7月1日の暑運開始以来、上海浦東・虹橋空港では合計14万7000便（うち、浦東空港9万9000便、虹橋空港4万8000便）の離着陸を保障し、前年同期比3％増加しました。また、出発・到着旅客数は延べ2417万7000人（うち、浦東空港1547万5000人、虹橋空港870万2000人）で、1日平均で39万人となり、前年比で5％増加しました。運航便数と旅客数ともに、夏季ピーク時の過去最高記録を更新しました。特に8月15日には、上海空港の1日当たりの旅客数が42万1000人に達し、史上最高を記録しました。

（写真提供・WeChat公式アカウント「上海発布」）

（写真提供・WeChat公式アカウント「上海発布」）

今年に入ってから、上海空港は全方位・複合型国際航空ハブの建設を基盤に、大陸間移動能力を継続的に強化しており、上海とセルビアのベオグラード、モロッコのカサブランカ、スイスのジュネーブとを結ぶ3つの大陸間航空路線を新規開設しました。また、アジア路線ネットワークを充実させるために、日本の神戸と熊本の2路線を追加し、日本の茨城、韓国の清州、インドネシアのメナド路線を再開し、日本の大阪、マレーシアのクアラルンプール、ベトナムのハノイなどへの便数も増やしました。さらに、「空中シルクロード」を密に構築し、中央アジア路線を新規開設し、カザフスタンのチムケント、アルマトイ、ウズベキスタンのタシュケントの直行便運航を開始し、モンゴルのウランバートルなどへの新路線も新規開設し、東アジアと中央アジア地域との人材・経済交流をより良く支援しています。

 旅客向け睡眠キャビン（写真提供・WeChat公式アカウント「上海発布」）

ハブ空港としての乗り継ぎ能力をさらに強化するため、浦東空港では乗り継ぎロビーのリニューアルや手荷物処理システムの更新を積極的に推進しています。第2ターミナルには国際線及び香港・澳門（マカオ）・台湾地区行きの乗り継ぎロビーを運用開始し、国内線出発便の保安検査を24時間体制で実施するとともに、国際線や香港・澳門（マカオ）・台湾地区行きの出発便に対しても24時間の審査サービスを全面的に実施しています。また、集中休憩エリアや睡眠キャビン、シャワー室などの施設を整備しました。これらを通じて、より多くの国内外の旅客が上海の空港で乗り継ぐことを促進し、中国のインバウンド観光のゲートウェイとしての上海の地位確立を支援しています。

 旅客サービスセンター（写真提供・WeChat公式アカウント「上海発布」）

暑運期間中の外国人旅客や家族連れ、初搭乗者、高齢者、そして同伴なしの児童旅客の増加を受け、上海の空港は旅客の全行程にわたるサービス保障を継続的に最適化しています。浦東空港では、自動チェックイン・手荷物預け機を新たに7台増設し、旅客は出発6時間前から手続きができるようになりました。虹橋空港では、旅客の流動に応じて「易安検（簡略化・迅速化された保安検査）」や「家庭楽享（家族連れ向け保安検査）」などの保安検査レーンを動的に増設し、予約不要で迅速に通過できるサービスを提供しています。さらに、両空港では配車サービスの乗車地点とドライバーの待機エリアに約60台の総合情報案内ディスプレイを設置し、配車サービスの受注状況や位置情報をリアルタイムで表示し、旅客が簡単に確認できる環境を整えています。

伝統舞踊パフォーマンス（写真提供・WeChat公式アカウント「上海発布」）

浦東空港と虹橋空港は、「中国様・China Young」という上海の空港の人文ブランド構築に合わせ、革命文化、上海文化、江南文化の発揚をテーマにした一連のインタラクティブイベントを展開しています。国内外の旅客に向けて、伝統演劇や歌唱、中国・西洋楽器の演奏、無形文化遺産の人形劇、曲芸など、多彩なプログラムを披露しています。

虹橋空港のLINE FRIENDS x セサミストリートのテーマポップアップストア（写真提供・WeChat公式アカウント「上海発布」）

浦東空港は若年層旅客の新たな消費ニーズに注目し、アートトイブランドや有名飲食店を導入することで、空港のグルメマップがさらに充実しました。一方、虹橋空港では、テーマ展示エリアやフォトスポットの設置、ポップアップストアの開設、航空会社との協力による抽選会の開催など、有名なIPとのコラボレーションを通じて、国内外の旅客に上海の空港で「上海の夏」の魅力を体験してもらう機会を提供しています。

出典：WeChat公式アカウント「上海発布」