41万人超がChinaJoyに集結、6.6億元の消費を牽引

第22回中国国際デジタル・インタラクティブ・エンターテインメント展示会の会場風景(写真提供・上観新聞)
8月4日、第22回中国国際デジタル・インタラクティブ・エンターテインメント展示会(ChinaJoy)が上海新国際博覧センターで閉幕しました。4日間の展示会には延べ41万300人が来場し、そのうち約61%が上海以外の地域からの来場者です。
「上海の夏」国際アニメ月間の初開催を飾るクライマックスイベントとして、今回のChinaJoyは世界中のゲーム・アニメ愛好家を上海に集結させただけでなく、主要商業施設や文化観光機関と連携し、「痛船」「痛バス」「痛地下鉄」や没入型アニメストリートといったフォトスポット企画を展開し、文化・観光・商業・スポーツ・展示会の融合による新たな消費モデルを牽引しています。
主催者の統計データとビッグデータモニタリング及び総合推計によると、展示会関連で生み出された飲食、小売、宿泊、交通及びその他のサービス分野の消費額が約6億6100万元に達しました。そのうち、8月1日から4日まで、龍陽路商業エリア、小陸家嘴―張楊路商業エリア、万博前灘商業エリアの3つの連動エリアにおけるオフライン小売・飲食消費額は3億1900万元となり、前年同期比39.6%増を記録しました。龍陽路商業エリアのみでは小売・飲食消費額が前年同期比6.7倍増という大幅な伸びを示しました。
ChinaJoy展示会では、数多くの限定版フィギュアやアーティストコラボ作品が初公開され、その中には『007』『トランスフォーマー』『アイアンマン』など世界的な人気映画IPの派生商品も少なくありません。中華老舗宝飾ブランドの老鳳祥は、日本の国民的アニメIP『鉄腕アトム』とコラボレーションし、「アトム・ロケットスタート」ゴールドコラボレーションシリーズの初公開セレモニーを行いました。

老鳳祥が打ち出した『鉄腕アトム』コラボの黄金の置物(写真提供・上観新聞)
二次元文化を中核とした「グッズ経済」は、ブラインドボックス、フィギュア、ぬいぐるみ、トレーディングカードなど多岐にわたり、IP派生商品を通じて消費者の感情ニーズと社交性を満たしています。第1回「上海の夏」国際アニメ月間が7月4日に開催されて以来、上海の「二次元ブーム」が高まり続け、クライマックスイベントとしてのChinaJoyは若年層の熱狂を最高潮に押し上げました。
鑫耀・光環live商業ビルの周囲の緑地には、『崩壊:スターレイル』『ゼンレスゾーンゼロ』『アークナイツ』などの人気ゲームIPの大型オブジェが設置され、絶え間なくファンが記念撮影を取るために訪れています。施設内のアニメ・ゲーム関連ショップは十数店舗に及び、米哈遊(miHoYo)、鷹角網絡(Hypergryph)などがポップアップストアを出店しました。

『崩壊:スターレイル』の大型オブジェ(写真提供・上観新聞)
上海の街角では、至るところにアニメの彩りが溢れています。百聯ZX創趣場、ジョイシティ静安(静安大悦城)、美羅城、環球港、五角場商業エリアなどでアニメ・ゲームIPのポップアップストアが設置されています。浦東新区の「グッズ消費フェスティバル」、徐匯区の「メタバースカーニバル」、黄浦区の「豫園夏の幻想夜―中国発IP豫園漫遊シーズン」などのイベントが次々と開催され、今夏の上海を「痛城」に変貌させました。
出典:上観新聞