中日国際フェリー「新鑑真」号が初めて中国国産新エネルギー車を輸送 大阪に向け出航
6月3日の8時ごろ、上海港軍工路埠頭では、上海税関に属する上海呉淞税関職員の監督の下、中国産新エネルギー車20台が中日国際フェリー「新鑑真」号へ順次積み込まれました。12時ちょうど、「新鑑真」号は定刻通り出航し、日本の大阪に向かって出発しました。「新鑑真」号が輸出用の新エネルギー車を大量に積載して日本に向かうのは、今回が初めてです。

6月3日、上海呉淞税関が中日国際フェリーによる初の新エネルギー車輸出を監督する様子(撮影・解双双/澎湃新聞)
関係者によれば、「新鑑真」号は旅客と貨物のロールオン・ロールオフ(RoRo)の機能を備えており、乗用車・トラック・コンテナなど各種貨物の同時輸送が可能となり、毎回20台の新エネルギー車を積載できます。今回のオーダーでは計400台の新エネルギー車が中日国際フェリーに順次積み込まれて日本へ運ばれ、6月には85台が輸送される予定です。
上海呉淞税関検査一課の範玥副課長によると、この新エネルギー車の順調な輸出を保証するため、上海呉淞税関は長年にわたる中日定期フェリーの航路でのサービス経験を活かし、税関と企業の連動対応メカニズムを構築することで、税関監督サービスと物流運輸のシームレスな連携に向けて推進し、輸出の「遅延ゼロ」を確保します。2025年1-5月期、上海呉淞税関で取り扱われた中日定期フェリーの輸出入貨物は8110TEUに達し、前年同期比12.55%増となりました。
中日定期フェリーはかつて繊維製品などの従来型貨物を運んでいたが、今や中国の「スマート製造」の水準を代表する新エネルギー車を運ぶようになりました。「新鑑真」号が運ぶ貨物は、中日貿易構造の変化を示しています。「新鑑真」号が初めて新エネルギー車を積載したことも、中日定期フェリーの航路に新たな成長分野を開拓しました。
出典:澎湃新聞