上海天然ゴム先物が大阪に上場

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-05-28

5月26日、日本の大阪取引所(OSE)において「上海天然ゴム先物取引」が上場し、取引開始されました。同契約は上海先物取引所の天然ゴム先物の価格を取引の対象とし、初回上場となる「上海天然ゴム先物」は2025年9月限、2026年1月限、2026年5月限の3つの限月契約となります。

従来の決済価格認可において必要であった為替換算方式とは異なり、今回の認可契約は「上海ゴム」価格を直結させる設計を採用しています。契約価格は「上海ゴム」先物価格を直接反映する仕組みとなっています。具体的には、この契約設計は上海先物取引所の天然ゴム先物の受渡決済価格(人民元建て)を現金決済の基準価格とし、100円を乗じて決済を行う方式です。為替換算や税額控除のプロセスを省略することで、世界中の産業チェーン企業や投資家に対し、価格透明性が高く取引しやすいリスク管理ツールを提供しており、ヘッジング、市場間裁定取引、資産配分、投資取引など多様なニーズに対応します。

これは中国先物基準の「グローバル展開」が新たな段階に達したことのシンボルです。現在、上海先物取引所の天然ゴム先物価格は、中国国内の現物市場における主要な価格設定の基準となっており、世界最大の取引規模を誇る天然ゴム先物市場として確立されています。今回の協業は、より多くの国際市場参加者が海外取引所のプラットフォームを通じて、天然ゴム先物の「上海価格」を参照指標として活用しつつ、リスク管理と資産配分を行うことにつながります。

上海原油先物はアジア太平洋地域を影響する価格基準を初歩的に形成しており、20号ゴム先物価格に連動した越境貿易の現物取引量は中国天然ゴム輸入量の約40%を占めるまでに成長してきました。国際銅と上海銅の「ダブル契約」制度が国内市場と国際市場を統合するなど、近年、数多くの「上海価格」が中国の先物基準の国際的影響力を段階的に拡大しています。

OSE代表取締役社長の横山隆介氏によると、この契約が日本市場の多様なヘッジツールと中国市場の堅調な成長優位性を緊密に結びつけ、日本側の産業クライアントやグローバル投資家に向けたリスクヘッジ経路を拡大するだけでなく、中日両市場の相乗効果を通じて、両国および世界のゴム産業チェーンに持続可能な発展の原動力を注入します。

出典:上観新聞