ビザ免除拡大 上海出入国検査所は12月24日まで約1000人の外国人に短期滞在許可を発給
中国国家移民管理局は12月17日に、同日から全面的にトランジットビザ免除措置を全面的に緩和・最適化することを発表しました。乗り継ぎで一時入国する外国人のノービザで滞在できる時間はこれまでの72時間、または144時間から240時間(10日間)に延長しました。同時に、新たに21の口岸(通関地)をトランジットビザ免除者の出入国口岸として追加し、滞在・活動区域もさらに拡大しました。
条件に合致する54か国の旅客が、中国を経由して第三国(地域)へ向かう場合、24の省(自治区、直轄市)の60の口岸からビザ免除で入国する可能で、規定の地域内で240時間まで滞在・活動することができます。
240時間のトランジットビザ免除措置が発表されると、たちまち外国人から広く評価されました。「中国に来るのは今回は2回目です。以前はビザなどの手続きをしなければなりませんでしたが、今はこの政策のおかげでノービザで入国もできて、本当に嬉しいです。中国へ来るのはますます便利になりました」と、12月25日、浦東国際空港から入国したロシア人スタニスラフ(音訳)さんは語りました。今回、スタニスラフさんはこのトランジットビザ免除措置を利用して、家族を連れて上海外灘(バンド)、南京路などの観光スポットを巡る予定です。
72/144時間のトランジットビザ免除措置と比べて、今回の政策調整の最大の特徴は地域を跨ぐ通行を許可することです。つまり、トランジットビザ免除で入国する外国人が24の省(自治区、直轄市)の許可された滞在・活動区域内で省を跨いで旅行することもできます。
「ずっと前に上海に来たことがあります。上海はとても美しく、素晴らしい都市です。240時間のトランジットビザ免除措置は本当に素敵です。ノービザても中国に来ることができますから。特に地域を跨ぐ通行が許可されているので、中国各地を巡って旅行したり、中国文化を深く感じることがより便利になりました。本当に素晴らしい政策です」と、12月25日、イギリスのニコラス・グレアム(音訳)さんは浦東国際空港で言いました。
上海出入国検査総局の統計によれば、中国国家移民管理局が全面的にトランジットビザ免除措置の緩和と最適化を発表した12月17日から12月24日までの間、上海の出入国検査総局は累計でおよそ1000人の外国人に240時間のトランジットビザ免除入国許可を発行しました。ランキング上位5つの国はロシア、アメリカ、イギリス、スウェーデン、カナダです。
240時間のトランジットビザ免除措置がもたらす出入国者の増加のほかに、中国の対外一方的なビザ免除と相互ビザ免除も強化されているため、「中国旅行(China Travel)」がブームになっています。より多くの外国人が旅行や観光、ビジネス、親戚・友達訪問などを目的に訪中し、中国旅行が外国人に人気となっています。上海口岸を例にとると、12月24日まで、入国外国者数はおよそ445万人に達して、昨年同期の2倍となっています。その中で、ノービザで入国した外国人はおよそ160万人で、昨年同期の4.7倍です。浦東、虹橋の2大空港で入国した外国者数はおよそ410万人で、中国全国の空港の中で首位となります。
日本と韓国を例にとると、11月から中国は2回も「ビザ免除の友人の輪」を拡大し、日本と韓国もその対象国で、ノービザでの滞在期間が30日間に延長されました。これらの一連の政策により、日韓両国の国民の中国への旅行やビジネスはさらに便利になりました。
「ビザ免除政策は中国でビジネスを展開することにとても役に立ちます。私の会社は上海、合肥、そして蘇州などの都市で事業を展開しています。今の政策では30日間ノービザで滞在できるので、長江デルタ各地を往復するのも十分です。とても便利です」と、12月20日、虹橋国際空港から入国した日本の望月一隆(音訳)さんは言いました。
上海の出入国検査総局の統計によれば、11月から現在まで、上海の出入国検査総局は浦東空港、虹橋空港で上海-日本と上海-韓国の旅客便を1.1万便検査しました。また、日本籍、韓国籍の出入国旅客を36.3万人検査しました。旅客数は9月から10月までの同期と比べて20%以上増加しました。
各種類のビザ免除政策措置を正確で効率的に実施し、外国人の訪中をさらに便利にするために、上海の出入国検査総局は空港の口岸で率先して「外国人入国カード」の電子申告・自動印刷端末を開発・使用して情報収集を最適化し、入国・トランジット外国人の同じ区域での検査などの措置を実施しています。これらの措置を通して、通関効率をさらに向上ました。同時に、ビザ免除政策の宣伝を強化しています。航空会社の地上係員に対しても特別なトレーニングを行い、許可された滞在期間や滞在区域に関する政策解説と注意喚起を行っています。また、「12367」移民行政事務サービスホットラインを開設して年中無休で中国と外国の旅客に多チャンネル、全天候、多言語の出入国業務に関するコンサルティングサービスを提供しています。さらに、旅客がさらに便利でスムーズに通関できるように、警察官ボランティアを増加し、口岸現場で24時間で対応してもらい、出入国旅客に言語翻訳や支援などのボランティアサービスを提供します。
出典:澎湃新聞(The Paper)