2024年上海市-エスポー市持続可能な発展フォーラムが開催、「上海報告」が取り上げられた
このほど開催された「2024年上海市-エスポー市持続可能な開発フォーラム」では、上海社会科学院が作成に関わった「国連持続可能な開発のための2030アジェンダ実施に関する上海自主評価報告」(以下、「上海報告」)が取り上げられました。
「上海報告書」の編集は国連の持続可能な開発のための2030アジェンダがきっかけです。 2015年9月25日、国連持続可能な開発サミットで、193の加盟国が「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に署名し、経済、社会、環境という3つの主要な側面をカバーする17の持続可能な開発目標を定めました。上海市は2021年に、持続可能な開発目標の達成における同市の進捗状況と成果を定期的にレビューする自己評価を開始しました。2021年から現在まで、上海社会科学院は毎年、関連機関と共同で「上海報告」を作成してきました。
2024年の年次報告は、「包括性、低炭素、成長」という全体テーマをめぐって、8つの目標を選んで年次優先評価を行いました。
「SDG -2飢餓をゼロに」の目標のもと、上海は近年、より健康的な食生活を促進するためのさまざまな施策を講じ、健康的なコミュニティづくりを進め、食物の廃棄を全面的に減少させ、近代的な種子業の技術革新と産業発展を推進し、強靭性のある現代的な都市農業システムを構築しています。
「SDG-5ジェンダー平等を実現しよう」の目標のもと、上海は近年、家族の発展と構築を推進し、女性の雇用とキャリア発展を促進し、女性の意思決定への参加を奨励し、出産保障システムを改善することを通して、ジェンダー平等で包括的な恒久都市の構築に取り組んでいます。
「SDG-6 安全な水とトイレを世界中に」の目標のもと、上海市は水供給の保障能力の強化、水供給の質の向上、水生態環境の継続的な改善に重点を置いています。
「SDG-9 産業と技術革新の基盤をつくろう」の目標のもと、上海は科学技術の革新を通じて現代化産業システムの発展を促進し、中小企業向けのサービスサポート能力を向上させ、3つのリーディング産業と6つの重点産業の発展を後押しし、「デジタルエコノミー、グリーン・低炭素、メタバース、インテリジェント端末」という4つの新しい産業および、「未来健康、未来インテリジェンス、未来エネルギー、未来素材、未来空間」という5つの未来産業の発展を積極的に配置しています。
「SDG-11 住み続けられるまちづくりを」の目標のもと、上海は低炭素コミュニティの構築や15分間コミュニティ生活圏の形成などを通じて、誰もが共有する持続可能なコミュニティを作り、持続可能な都市再生メカニズムの構築、都市と農村の融合発展を進めています。
「SDG-13気候変動に具体的な対策を」の目標のもと、上海は気候変動の課題に応じ、気候変動リスク管理能力と気候変動適応能力を積極的に向上させ、市民の気候変動への取り組みに参加する意欲を高めています。
「SDG-14 海の豊かさを守ろう」の目標のもと、上海は長江大保護などの戦略の実施に重点を置き、地域連携と共同保護・共同がバランスを促進し、持続可能な漁業生産方法の発展を促進し、内陸水と海洋生態系の保全と回復を系統的に推し進めています。
「SDG-16 平和と公平をずべての人に」の目標のもと、上海は近年、安全な上海を建設することで社会安全環境を改善し、法治政府の構築を推し進めることで質の高い発展を強化し、共同建設・共同ガバナンス・共有といった社会バランスを推し進めることで社会の健全かつ調和的な発展を促進しています。
2024年の「上海報告」は、上海が「包括性、低炭素、成長」をテーマとして、持続可能な開発実践を促進する最新の成果を全面的に示しました。
「上海報告」は、上海の都市発展戦略ビジョンと持続可能な開発目標の論理的なフレームワークを構築し、都市の持続可能な開発を促進するためのさまざまな分野における上海の施策と進捗状況を段階的に整理し、持続可能な開発の地域の事例を世界に向けて発信し続けています。
出典:光明網