上海出入国検査所、ビザなし外国入国者数は昨年同期4.8倍の137万人超に
11月30日より、中国はブルガリア、ルーマニア、クロアチア、モンテネグロ、北マケドニア、マルタ、エストニア、ラトビア、日本などの一般旅券(パスポート)所持者に対し、ビザ免除政策を試行することになりました。これで中国は38カ国に対して一方的なビザ免除政策を実施しています。11月30日から、この38ビザ免除対象国の一般旅券所持者は、ビジネス、観光、親戚や友人の訪問、交流訪問、トランジット30日を超えない場合、ビザなしで入国することができます。
さらに、今年に入ってから、中国はシンガポール、タイ、カザフスタン、アンティグア・バーブーダ、ジョージア、ソロモン諸島の6カ国と相互ビザ免除協定を締結し、現在、25カ国と完全ビザ免除を達成しています。これまでに、中国は157の国・地域と異なる種類のパスポート所持者を対象とする相互ビザ免除協定を締結しています。
上海浦東国際空港の出入国検査ロビーから入国する旅客(撮影・黄波/澎湃新聞)
ビザ免除措置の持続的な拡大と最適化に伴い、今年に入り同措置を利用し訪中する外国人が増え続けています。上海国境警備検査所の統計によると、11月30日までの年内に上海口岸(出入境検査所)から入国した外国人数は前年同期2倍の400万人以上にのぼり、外国人入国者数は全国空港の首位に立ちました。そのうち、ビザ免除で入国した外国人の数は昨年同期4.8倍の137万7000人で、144時間トランジットビザ免除で入国した外国人数は4万人に達し、前年同期2.4倍となりました。ビザ免除政策の対象国の中、中国に入国する人数の上位5位はマレーシア、タイ、シンガポール、ドイツ、フランスです。
ビザ免除政策に恵まれ、「China Travel(中国旅行)」は人気が高まり続けており、ビジネス関係者の越境交流もより便利になりました。
シンガポールからの黄偉健一家は「中国に旅行するのは今回が初めてですが、ビザ免除政策のおかげで非常に便利になり、ビザの手続きやスケジュールにはそれほど時間がかかりませんでした。今回、節約できた時間は、上海ディズニーランドや江蘇省、浙江省および上海市のほかの観光スポットに行くつもりです」と語りました。
「これまで中国に来るのは、ビザを取得するためにかなり時間がかかりましたが、ビザ免除になってからはとても便利です。ビジネスのために中国に来る私たちにとっては本当に実用的です。」11月28日、フランスのビジネス客のクリストフ・ダニエルは飛行機を降りると、上海国境警備検査場の関係担当者と喜びを分かち合いました。今回はビザ免除政策を利用して中国に10日間滞在し、ビジネス活動に参加するために広州へ行く以外にも十分な時間があるため、いろんな都市へ都市巡りツアーをして、中国文化の奥深さと独特な魅力を体験する予定です。
旅客入国ピークを迎えた上海虹橋国際空港の国境検査ロビーの様子(撮影・陳立達/澎湃新聞)
ビザ免除政策拡大の追い風を受け、クルーズ船のインバウンド観光も引き続き好調です。 上海国境検査浦江検査所の統計によると、今年以来、同所は上海国際クルーズターミナルで34000人以上の外国人乗客に対して検査を実施しました。約24200人の外国人乗客が各種のビザ免除政策を利用して入国し、そのうち約14500人が一方的または相互ビザ免除政策、4300人以上の乗客が24時間/144時間トランジットビザ免除政策、5400人以上の乗客がクルーズ船の15日間ビザ免除政策を利用して入国し、それぞれ59.9%、17.8%、22.3%を占めました。
出典:澎湃新聞(The Paper)