友好都市の交流形式を革新、「友城+」モデルで実り多い成果を収める=上海
11月30日、上海代表団は南米の友好都市であるペルーのリマを経由してチャンカイ港へ赴き、海運センターの建設や越境データの流通などについてペルーの同業者と意見交換を行い、チャンカイと上海の間のよりスムーズな航路輸送を促進しました。
上海市と友好都市関係を締結した72の国際「友城」(友好都市)、および上海市と友好交流関係を築いている海外都市は、上海市の最も重要な国際資源の一つです。今年に入ってから、上海は海外の友好都市とますます緊密な交流活動を展開し、友城資源が「5つのセンター」の建設、そして上海のより高いレベルの開放に貢献することを促進しました。
オランダのロッテルダム市の Ahmed Aboutaleb市長は上海都市計画展示館を見学するとき、サマーキャンプ活動に参加している上海の小学生たちと出会った。(写真・上観新聞)
今年の輸入博期間中、友城のアイルランドコーク市からのハイレベル代表団は上海を訪問し、6日間で経済貿易、教育、文化観光、健康などの分野に及ぶ19の公式活動を実施しました。「コークと上海は非常に似ており、同じく港の都市であるうえ、いろんな面でも経験を共有することが可能です」と同代表団は示しました。
今年、上海は英国のリバプールと友好都市提携50周年、ウズベキスタンのタシケントと友好都市提携30周年、ニュージーランドのダニーデンと友好都市提携30周年、オーストラリアのクイーンズランド州と友好都市提携35周年、オランダのロッテルダムと友好都市提携45周年、日本の大阪市と友好都市提携50周年を迎え、一連の記念行事が上海と各友好都市で開催されました。
「古い友人と新しい友人」の上海訪問を迎えたと同時に、上海はスペインのバルセロナ、エジプトのアレクサンドリア、米国のニューヨーク、チリのサンティアゴ、オーストラリアのクイーンズランド州、アラブ首長国連邦のドバイなどの友城、または友好的な交流関係を持つ海外の都市へ赴き、「友人」たちを訪問し、友情や協力について語り合い、覚書や協力協定に署名したり更新したりしました。
こうした友城交流も「身近」で行われています。1985年に日本の大阪府が上海で代表処を設立して以来、多くの海外都市が上海に交流機構を設立しました。現在、上海には日本の地方政府による代表処27箇所、韓国の地方政府による代表処9箇所があり、まもなく、韓国の忠清南道駐上海経済貿易代表処も運営を開始し、両地の経済貿易往来と文化交流を推進します。「身近な友城人」に関する活動をしっかりと実施するために、上海は国際友城の駐上海代表懇親会のメンバー、友城企業などを組織して見学や訪問活動を実施し、彼らに実際に体験してもらい、そして上海のビジネスチャンスと善意を自国に伝えてもらい、両地の交流の盛り上がりを持続的に推進しています。
盛んな交流活動に加えて、上海は友城交流の新しい形式と新しい内容を模索しており、上海の優位資源を友城というプラットフォームに組み込み、「友城関係でプロジェクト協力を促進し、プロジェクト協力で友城関係を打ち固める」という「友城+」の枠組みを形成しています。
今年、上海市・长崎県・釜山広域市青少年囲碁交流大会が長崎で開催されました。似たような発展モデルを持つ東アジアの3都市は上海の促進の下で「3都市間の合作交流メカニズム」を形成しました。上海は友城をプラットフォームとして多国間国際都市交流活動に参加しています。情報の共有、文化・スポーツ活動の共催などの形式を発展させることを通して、「1+1+1>3」の協力モデルが形成されています。
「魅力的なラテンアメリカプロモーション」のメキシコブース(写真・上観新聞)
友城関係をきっかけに、上海と友城の所属国との交流も深まっています。人工知能、科学技術革新、都市開発などの分野をめぐって、今年はたくさんな外国公務員研修コースが上海で開催され、世界から60人以上の政府関係者が参加しました。6月に「魅力的なラテンアメリカプロモーション」が上海虹橋品匯(中国国際輸入博覧会6+365日常設展示交易メインプラットフォーム)で開催され、120社の中国企業がメキシコの展示業者と現場でやり取りを行いました。
友城の交流が深まるにつれて、着実な協力の成果が上がりつつあります。今年は、中国とフランスの国交樹立60周年にあたります。9月、上海代表団はフランス訪問期間中に上海西岸美術館とポンピドゥーセンターの第2回5年展示協力プロジェクトをスタートさせました。双方はこれまで30回近くの展覧会を開催し、200万以上のビジターを惹きつけました。
また、今年5月、上海代表団はサンフランシスコとニューヨークを訪問した後、地元政府及びビジネスコミュニティと一連の合意に達しました。米国エネルギー基金会(U.S. Energy Foundation)は上海向との長期的な戦略的協力意向を形成し、ゴールドマンサックスグループは上海でグリーン低炭素分野のプロジェクトに投資したいと表明しました。来年は上海とサンフランシスコの友好締結45周年となり、上海はサンフランシスコに白鳥を贈る予定です。
友城関係はお互いに多くの機会を生み出します。友好都市提携30周年のイベントに参加するために上海を訪れたニュージーランドダニーデン市長ジュレス・ラティック氏の言葉を借りれば、「友城関係は都市間の協力のためにきっかけを作り出し、私たちが今日に払った努力は明日のさらなる機会につながる」ということです。
出典:上観新聞(Shanghai Observer)