湊かなえ 上海ブックフェアで中国推理作家紫金陳と対談

japanese.shanghai.gov.cn| 2024-08-20

「読客文化」社の招待を受け、有名なミステリー・推理小説家湊かなえさんが初めて中国大陸部を訪れ、15日、2024上海ブックフェアに参加し、『贖罪』の対談及びサイン会で中国の推理小説家紫金陳さんとすばらしい対談を行いました。

1973年生まれた湊かなえさんは日本で「イヤミスの女王」と呼ばれています。2007年には、2週間で書いた短編小説で小説推理新人賞を受賞しました。2008年には代表作『告白』が出版され、大きな話題となりました。その後、日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、本屋大賞などの主な賞を相次いで受賞し、複数の小説が映画化され、多くの人に愛されています。

『贖罪』は、湊かなえさんのベストセラー『告白』に続く力作です。湊さんは繊細なタッチと巧みなストーリー展開で、読者をサスペンスと葛藤あふれの世界へと誘います。『贖罪』がすてきなミステリー小説だけでなく、人間性と救済を深く論じた作品だという感想は多く寄せられました。

紫金陳さんによると、『贖罪』は複数の視点から書かれており、かなり難易度の高い手法です。しかし、『贖罪』の最も特別なのはそれの多視点の書き方ではなく、人間性を深く解剖したことにあります。特に歪んだ人の心を巧みに描き、普通の読者の想像しにくい人の心の闇が表現されました。

とはいえ、ミステリー小説は暗黒や犯罪の内容を多く取り扱いますが、ミステリー小説家には明るい人が多いと両作家とも述べました。

情報源:中国新聞網・上海