第25回中国上海国際芸術祭の開催概要が発表
第25回中国上海国際芸術祭が10月17日から11月15日にかけて開催されます。「グローバル・ステージ」舞台公演、「芸術で未来を創る」若手アーティスト支援プログラム、「アート・スカイ」市民向け企画など8つの主要セクションを通じ、約400の公演・展覧会・関連イベント、全1100回におよぶイベントの開催を予定しています。芸術性と国際的な影響力が、過去最高レベルに達しています。
なかでも、「グローバル・ステージ」舞台公演セクションでは、計60演目・168公演が上演され、そのうち、上海初演作品が約9割を占めており、「上海限定・中国唯一」となる作品が13本ラインアップされています。
(写真提供・文匯報)
世界トップクラスのIPが集結
10月17日、第25回中国上海国際芸術祭は、上海大歌劇院の開館記念コンサート「上海大歌劇院とその仲間たち」により幕を開けます。閉幕公演はアメリカン・バレエ・シアターによる「白鳥の湖」で、中国と海外を代表する作品が開幕・閉幕を飾る形で、上海オリジナルの最新作と世界的名作による時空を超えた対話が実現されます。
今回の芸術祭では、ベルリン国立歌劇場の「ばらの騎士」、マリインスキー劇場の「アイーダ」、ヴェネツィア・フェニーチェ歌劇場の「トスカ」の3作品が、新演出によるアジア初演として登場します。また、ヴァレリー・ゲルギエフ指揮が率いるマリインスキー劇場管弦楽団によるショスタコーヴィチ交響曲全集やルドルフ・ブッフビンダーとベルリン国立歌劇場管弦楽団によるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集などが次々と披露されるほか、アンナ・ネトレプコとロンドン交響楽団、ラン・ランとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団など、世界トップクラスの巨匠と名門楽団が集結し、クラシックの熱演を繰り広げます。
このほか、芸術祭は「ヴァン クリーフ&アーペル」とも連携し、同ブランドによるダンスプログラム「ダンス・リフレクションズ」の上海初開催を実現し、最先端のコンテンポラリーダンス15作品を一挙に紹介します。さらに、交通銀行前灘31演芸中心では国際舞台芸術大会と国際対話が開催され、国内外から約500の団体、2000人以上のゲストの参加が見込まれています。
地元のオリジナル文化を発信する「メインステージ」へ
今回の芸術祭は、「戯曲振興3カ年行動計画」を着実に推進し、12演目・8ジャンルの中国伝統演劇が一堂に会します。越劇「華山奇縁」や京劇「宰相劉羅鍋」では、伝統を受け継ぎながら新たな表現を追求する中国伝統演劇の魅力を発信します。北京人民芸術劇院による2つのバージョンの「ハムレット」、ストレートプレイ「詩人の死」などは、世界の名作に中国ならではの視点を吹き込みます。
また、時代の息吹を映す作品として、上海歌舞団による「地平線の赤い雲」をはじめ、革命をテーマとした作品に加え、上海歌劇院の「愛の甘美」や上海バレエ団の「ムカームを探して」などを含む全9作品の「上海発」作品ラインナップを展開します。
「若手アーティスト支援プログラム」には今年、14カ国・地域から410作品の応募が寄せられました。6カ国・地域から集まった20人のトップアーティストが審査委員を務め、7本の舞台作品、2つのビジュアルアート作品、1本の特別推薦作品を選出・支援することで、若手クリエイターによる最先端の創作への挑戦を幅広く後押しします。
都市の文化エコシステムを育む
市民向け企画「アート・スカイ」は、80以上の世界の優れた公演を都市の公共空間へと広げるとともに、空・水・陸を融合した立体的な公演システムを初めて導入します。
空では都市のランドマークを天然の舞台背景として活用し、スペインの高所パフォーマンス音楽舞劇「ヴォアラ・ステーション(Voalá Station)」を上演します。水辺では「青浦水辺音楽祭」が開催され、レインボー室内合唱団など国内の著名な芸術団体が出演します。陸では上海展覧センターをメイン会場に、譚盾指揮・中国交響楽団による屋外大型交響楽コンサート「譚盾:女書とフランス印象派」や国際視聴覚アート・カーニバルなど、多彩なプログラムを展開します。
また、今回の芸術祭では、デジタルアート部門「X-TRA」が新設され、中国内外の気鋭のデジタルアーティストによる作品を集め、AI生成アートやクロスメディアによるゲーム・映像・インスタレーションなど、多様な表現を取り入れたデジタルアート企画「新生の地」も初めて開催されます。
イベント期間中、上海国際マジックウィーク、上海国際人形劇ウィーク、JZフェイスティバル2026なども同時開催され、多彩な芸術を楽しめる都市空間を創出します。
出典:中国上海国際芸術祭センター