第24回中国上海国際芸術祭が閉幕
サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団(写真提供・上観新聞)
11月27日夜、ヴェルディの『シチリア島の夕べの祈り』序曲がジャガー上海シンフォニーホールに響き渡り、イタリアのサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団が新任音楽監督であるダニエル・ハーディング氏の指揮のもと、第24回中国上海国際芸術祭の閉幕公演を飾りました。中伊国交樹立55周年を祝うため、楽団主席のマッシモ・ビスカルディ氏は「上海は活力に満ち、音楽に対する感受性が高い都市で、異文化間の対話を行う理想的な場所です。楽団は1997年に初めて中国で公演を行い、その後も度々訪れています。この芸術と文化の絆を私たちは特に大切にしています」と語りました。
ダニエル・ハーディング氏とサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団をはじめ、今回の国際芸術祭には80以上の国と地域から約2万人のアーティストが上海に集結しました。500を超えるプログラム、1400回以上の公演が交響楽、オペラ、演劇など多岐にわたり、オンラインとオフラインで累計1443万7400人が参加しました。
指揮者のダニエル・ハーディング氏とピアニストのベアトリーチェ・ラナ氏(写真提供・上観新聞)
今年の芸術祭では、メインステージの55プログラム132公演の総興行収入が6600万元に迫り、1公演あたりの平均売上高は前回比1万5700元増加し、市場の集客力が持続的に上昇しています。
また、芸術祭は43の商業施設と約300の店舗と連携し、『アートライフガイドブック』を発行しました。「芸術鑑賞+飲食・宿泊・移動・観光・ショッピング・エンターテインメント」を融合した体験を提供し、チケット半券で複数の特典が受けられるようにしました。これにより、消費総額は44億2500万元を超え、前回比10.2%増加し、上海の「アジアエンターテインメントの都」としての成長に貢献しました。
芸術教育分野では、44プログラム111回のイベントが実施され、「展示・評価・育成」の三位一体モデルを形成しました。上海国際マジック週間、上海国際人形芸術週間、ジャズ上海音楽週間は、それぞれ特色があり、多様な観客層のニーズに応えました。
さらに、芸術祭は境界を越え「フェスティバル間の連携」と「クロスオーバー融合」を実現しました。中国国際輸入博覧会や上海観光祭と連携し、トリップドットコムやアリペイなどの企業と協力して芸術を生活シーンに取り入れ、文化・観光・商業・スポーツ・展示会の深い融合を促進しました。
国際一流を目指し、芸術祭は3年連続で影響力指数ランキングを発表し、『ブルーブック』を作成しました。4つの主要分野約20の指標から運営モデルを分析し、「上海基準」を確立し、世界の芸術祭に中国モデルを提供しています。
第24回中国上海国際芸術祭組織委員会執行副秘書長兼芸術祭センター総裁の李明氏は、「世界一流のフェスティバルに成長したことは、芸術祭が中国の文化芸術事業の発展と歩調を合わせた必然の成果です。国際的なエンターテインメント業界の期待に応え、必ずや世界のエンターテインメントの発展に中国の原動力を注ぎ込むでしょう」と述べました。
出典:上観新聞