第27回上海国際映画祭、2025年6月14日から22日まで開催

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-02-20

現地時間2月17日夜、ヨーロピアン・フィルム・マーケットで「中国映画の夜:2025上海国際映画祭ベルリンプロモーション」が開催されました。第27回上海国際映画祭が2025年6月13日から22日まで開催されることがその場で発表されました。これは上海国際映画祭が2025年に行う最初の海外プロモーションイベントであり、上海国際映画祭は9年ぶりにベルリンに戻ることとなりました。

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2025上海国際映画祭ベルリンプロモーションの現場の様子(写真・解放日報、上観新聞)

2023年第25回上海国際映画祭金爵賞審査委員会委員長、ポーランドの監督、脚本家、プロデューサー、俳優、画家イエジー・・スコリモフスキ氏、2010年アジア新人部門審査員、東京国際映画祭プログラミング・ディレクター市山尚三氏、2021年金爵賞コンペティション部門審査員、プロデューサー、映画評論家マルコ・ミューラー氏、国際映画製作者連盟映画祭シニアディレクターFlorence Girot氏、2023年金爵賞コンペティション部門審査員、監督、脚本家、プロデューサー文晏氏など、上海国際映画祭の旧友である国内外の映画関係者、メディア関係者など150名以上が今回のプロモーションイベントに参加しました。海外ゲストは90%以上を占めました。

2025年、中国映画市場は好調なスタートを切りました。上海国際映画・テレビ祭センター副主任、上海国際映画・テレビ祭有限公司副総経理の曹吟氏は、2025年の「史上最強の春節映画興行」の素晴らしい成果を紹介し、中国映画市場の強い活力と巨大な将来性、そして中国の観客が良い映画に対する熱い観賞意欲と需要について話しました。

中国映画が高速成長から高品質な発展へと移行する中、2024年に開催された第26回上海国際映画祭では、105カ国・地域からの映画応募があり、総数は3700本を超え、金爵賞のノミネート作品の世界初公開率は76%に達しました。国内外の460本以上の映画は、計1672回上映され、観客数は延べ49万5000人を超えました。

曹吟氏は、第27回上海国際映画祭が2025年6月13日から22日まで開催され、金爵賞は専門性を重んじ、コンペティション部門、アジア新人部門、ドキュメンタリー、アニメーション、短編という5つの部門で審査を行うことを紹介し、世界中の映画人に対して温かい招待を送りました。

また、上海国際映画祭は長年にわたり参加作品の中国国内映画館での上映やニューメディアでの配給を支援しており、中国に導入・公開上映された国際作品も興行成績が好調であると同氏は述べました。統計によると、2024年の上海国際映画祭に参加または出品した作品のうち、「リスボン丸沈没」「PERFECT DAYS」「ルックバック」「Flow」など15作品が中国の映画館で公開されたか、或いは公開日が決定しています。第26回上海国際映画祭でアニメーション部門の最優秀作品賞を受賞した、日本人監督山田尚子氏の作品「きみの色」が、2月21日に中国本土で正式公開されることは特筆に値します。

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「中国映画の夜:2025上海国際映画祭ベルリンプロモーション」に参加する映画『ガールズ オン ワイヤー』の制作チーム(写真・解放日報、上観新聞)

上海国際映画祭は、映画の「導入」に努める一方で、優れた中国映画の「海外進出」も積極的に促進しています。2018年に上海国際映画祭が発起・設立した「一帯一路映画祭連盟」は、第1陣の29カ国31の映画団体から48カ国55の団体に拡大しました。連盟加盟団体は映画を媒介として、映画文化の交流と協力の美しい青写真を共同で描いています。2018年以来、50本以上の中国映画がこの巡回メカニズムを通じて海外の国際映画祭で上映され、国際的な交流協力と相互学習を促進しました。

今回のプロモーションは第75回ベルリン国際映画祭期間中に開催されました。「上海国際映画祭には毎年行っています」と東京国際映画祭のプログラミング・ディレクター、市山直三氏は述べました。東京国際映画祭と上海国際映画祭は長期にわたる協力関係にあり、互いに作品を推薦し合うことになます。「昨年は多くの中国の参加作品のスターキャストを東京に招待し、興行収入が大幅に向上しました。」

2025年は世界映画誕生130周年、中国映画誕生120周年に当たります。上海国際映画祭では、この節目を中心に芸術性と人気を兼ね備える上映セクションとテーマ映画展を企画する予定です。

映画・テレビ業界の重要な交流と取引のプラットフォームとして、上海国際映画祭のフィルムマーケットは、上海テレビフェスティバルのテレビマーケットと統合され、「国際映画・テレビマーケット」に昇格し、初めて非専門的な観客に公開されます。新たな国際映画・テレビマーケットは6月21日から25日まで上海国際映画・テレビ祭に登場します。

上海国際映画祭は1993年に創設され、1994年に国際映画製作者連盟の公認を受け、中国初かつ唯一のコンペティティブ長編映画祭となりました。世界で最も重要な国際映画祭の1つである上海国際映画祭は、上海文化の「黄金の名刺」として、中国国家映画局の指導の下、世界中の映画製作者に優れた作品の展示、パートナーの発見、産業交流と協力の促進、文明間の相互学習を促進するための効率的なプラットフォームを提供し、開放的、包括的、多様的、協力的、団結された映画発展パターンの構築を推進することに取り組んでいます。

出典:解放日報・上観新聞