第9回上海国際詩歌フェスティバルが開幕、国内外の詩人が徐家匯書院に集まる
11月30日、徐家匯書院において第9回上海国際詩歌フェスティバルが開幕しました。74歳のフランス詩人ジャン=ピエール・シメオン氏が、本年度の「金ユリ」詩歌賞を受賞しました。彼は「詩歌は私たち人類が共に創り出した声であり、どんな詩であれ、その長短にかかわらず、人類の意識の進歩を表しています」と述べました。
今回の国際詩歌フェスティバルのテーマは「詩の世界は、和して同ぜず」です。シメオンさんの背後には、「光啓の門」と呼ばれる復刻された土山湾牌楼があります。土山湾もまた、中国と西洋文化の融合を見届けてきました。ここでは、西洋の芸術と中国の伝統的文化が協力しながら相互に学び合っています。
上海国際詩歌フェスティバルは詩歌を心の懸け橋としている。(写真・文匯報)
会場でシメオン氏は、上海のために詩を詠みました。「私には中国の詩歌のコレクションがあり、李白、王維、杜甫の名作を読んだことがあります」と語った彼は、中仏国交樹立60周年に際し、「中国の長い歴史と文化は、フランスの文化の殿堂において常に一定の地位を占めています」と感慨深げでした。彼は「フランスの詩人のコミュニティは、多かれ少なかれ、中国文化に敬意と好奇心を抱いており、中国の詩人や思想家の著作はフランスで広く受け入れられ、語り継がれる古典となっています」と述べました。
アメリカの詩人ジャック・マリナーヤ氏も「詩歌は国境と性別を越え、詩を愛するすべての人々のものです」と述べました。彼の文学作品は20以上の言語に翻訳されています。彼はまた、世界中の異なる文化的背景を持つ作家たちと協力してきました。一昨日上海に降り立った、キューバの詩人ルドルフ・ハスラー氏は、自分が見たこと、感じたことを「上海旅行記」として新しい紙のノートに記録し始め、すでに5ページにわたって記録していました。4回目の上海訪問となるドイツの詩人カーステン・シュタイネンメルツ氏は今回、妻と幼い子供を連れて来ました。彼の目には、この都市の美しさは様々な切り口にあると映ります。
上海で唯一の国際的な大規模な詩歌文学創作交流イベントとして、毎年開催される上海国際詩歌フェスティバルは、対外文化プロモーションと文化交流の方法を促進・革新し、人類の異なる文化と文明の交流と相互理解を促進し、人類運命共同体を構築し、中国文化の国際的な影響力を拡大・強化し、中国文学の盛んな発展と活力を示しています。
出典:文匯報