上海東方芸術センター、春夏公演シーズン開幕 見どころ満載

japanese.shanghai.gov.cn| 2026-02-03

1月29日、上海東方芸術センターは2025・2026年春夏公演シーズンのラインナップを発表しました。「乗風而至、万物生(風に乗って、万物生まれる)」をテーマに掲げ、開館20周年の新たな章を開きました。2026年2月から8月にかけて、全49演目・61公演が順次上演され、芸術と都市が共鳴し合う新たな景色をお届けします。

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上海東方芸術センター2025・2026年春夏公演シーズンのポスター(画像提供・上観新聞)

今シーズンの交響楽部門には、世界トップレベルの楽団が勢揃いします。2026年上半期には、世界有数のオーケストラ4団体が相次いで上海を訪れます。

初めて上海を訪問してから45周年にあたり、BBC交響楽団は3月18日に、首席指揮者を務めるサカリ・オラモ が率いてステージに登場します。3月31日、ハンガリーの若手演奏家の中から選びぬかれた精鋭たちで創られ、世界の10大オーケストラに名を連れるブダペスト祝祭管弦楽団 が、「世界十大指揮者」の一人であるイヴァン・フィッシャー の指揮のもとで期待される新人ヴァイオリ二ストのアミラ・アブザハラを迎え、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲 ホ短調を披露します。

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イヴァン・フィッシャーとブダペスト祝祭管弦楽団 ・上海公演ポスター(画像提供・上観新聞)

4月18日から19日にかけて、ファン待望の巨匠エサ=ペッカ・サロネン はパリ管弦楽団 と手を携え、東方芸術センターに初登場します。名ヴァイオリニストのルノー・カピュソンと共に、クロード・ドビュッシーやモーリス・ラヴェル、モーツァルトなどの名曲を演奏します。

5月26日から27日にかけて、名門ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 は、指揮者アンドリス・ネルソンス が率いて再び東方芸術センターに登場します。ショスタコーヴィチの作品に加え、第16回ショパン国際ピアノコンクール優勝者のユリアンナ・アヴデーエワ によるラフマニノフ『ピアノ協奏曲第2番』 、さらに人気テノール歌手のクラウス・フロリアン・フォークト が歌うワーグナー楽劇『ワルキューレ』 第1幕の抜粋など、名作揃いの充実した内容を提供する予定です。

ソリスト陣にも豪華な顔ぶれが揃います。ロシアのピアニスト巨匠ミハイル・プレトニョフ がシーズン開幕を飾り、2026年ヴェルビエ音楽祭 で披露した内容を上海で再現します。続いて、世界トップレベルのピアニスト・王羽佳や、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール 金賞受賞者の張昊辰らが登場し、圧倒的な「ピアニスト出演者マトリックス」で音楽を奏でます。

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ミハイル・プレトニョフ ピアノ・リサイタル公演ポスター(画像提供・上観新聞)

室内楽部門では、ベルリン・フィルの「12人のチェリストたち」や「ピアノ四重奏団」など、王道の名門アンサンブルがステージに登場します。さらに楽壇を代表する大物のロレンツ・ナストゥリカ=ヘルシュコヴィチ が率いるストラディヴァリウス・アンサンブル、100年の時を隔てて受け継がれてきた名楽器による「時空を超えた」演奏を披露します。さらに、ボロディン・トリオやイ・ムジチ合奏団など、名だたるベテラン室内楽団体も再登場します。

2月から5月にかけて、中国伝統演劇に16年間取り組んできた「東方名家名劇月」は、再び開催されます。昆劇『奇双会』や京劇『覇王別姫』といった古典の名作に加え、上海の文化を継承する新編滬劇(上海方言を用いて演じられる、大衆芸能から発展した新しい地方劇)『家・瑞珏』や浙江中月婺劇団による新感覚の婺劇(浙江省の金華地域を中心に発展した伝統的な地方劇)『孫悟空三打白骨精(孫悟空対白骨婦人) 』、若手キャストを起用してフレッシュを織りなす躍動感あふれる『穆桂英』などが、伝統戯曲の現代的な魅力を引き出します。

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2025・2026春夏公演シーズンに実施する「東方名家名劇月」の宣伝ポスター(画像提供・上観新聞)

特筆すべきは、「名家名劇月」が昨年の拡充・革新を経て、今年に2本の大型初演作品を迎えることです。舞踊界のクイーンと呼ばれる山翀が出演する舞踊劇『宋人詞詞』は、上海で初公開され、俳優の張国強と邢昭林が主演する話劇『南来北往』は、全国初演となります。これにより、同ブランドは従来の戯曲中心の枠を超え、中国伝統文化をより広い舞台芸術のかたちで発信する段階へと進みました。

公益ブランドについて、2026年に公益シリーズ「未来マスター」独奏・重奏公演が20周年を迎え、記念企画として新鋭アーティストと国際的巨匠が対話する「メンター・シリーズ」を始動します。あわせて、低価格を方針とした「東方市民音楽会」も引き続き市民に高品質な公演を届けます。美育プログラムとしては、東方児童合唱団および東方少年バレエ団が2月の春節に、新年音楽会と中西融合のダンスガーラを順次上演します。さらに、第2回「東方の光」国際青少年ミュージカルコンクールや「柴院在東芸(モスクワ音楽院と東方芸術センターとの提携プログラム)」サマーキャンプも継続され、次世代の芸術の夢を支えていきます。

20年の歩みを経て、東方芸術センターは「風に乗る」という新たな姿勢で、市民を劇場へと誘い、世界トップレベルの芸術を吸収しながら、この都市に息づく文化の成長の音に、耳を傾けていきます。

出典:上観新聞、解放日報