上海美琪大戯院がリニューアルオープン、世界中の観客に向けてご招待
5月21日、上海美琪大戯院がリニューアルオープンし、ロンドン・ウェストエンドのオリジナルミュージカル『SIX』の中国初公演がここで行われました。これは上海文広演芸集団の革新的な常設公演ブランドの始動を象徴しています。今回、ミュージカル『SIX』は上海で64回の常設公演を行い、8万人以上の観客を誘致する見込みです。
5月21日に、ロンドン・ウェストエンドのオリジナルミュージカル『SIX』の中国初公演が上海美琪大戯院で行われました。(写真・上観新聞)
最初に上海での公演会場を決める際、美琪大戯院は『SIX』のチームから高く評価されていました。その最高のロケーション、1200席の劇場規模、欧米の劇場に似ている座席配置は、より素晴らしい観劇体験を実現し、ミュージカル『SIX』の熱狂的なエネルギーを上海で余すところなく伝えます。今後、世界的に有名な輸入IPや共同開発IPの多くが上海を起点として展開されることが予想されます。
上海美琪大戯院は10ヶ月に及ぶ改修工事を経て、1941年に建設された上海文化の象徴的なランドマークとして、新たな輝きを取り戻し再スタートを切りました。上海の都市記憶を刻んできたこの演劇の殿堂は、設備のアップグレードとサービスの革新により、世界トップレベルの舞台機構と真新しい体験空間を整備し、上海のアジア演劇都市構築を支えています。
今回のリニューアルは、舞台機構システム、関連機能、観劇体験という3つの核心を軸に、体系的なアップグレードが実施されました。舞台機構システムにおいて、荷重の要求に基づく構造体系を最適化し、荷重支承構造の再構築と既存構造体の補強を実施したとともに、システムのインテリジェント化アップグレードと設備更新を並行して進めたことで、舞台性能と安全基準の包括的な向上を実現しています。
関連機能の最適化において、楽屋の動線レイアウトを調整し、独立したシャワーエリアとプロ仕様の洗濯設備を新設したと同時に、給排水管路と空調換気システムをアップグレードしたことで、バックステージスペースの利用効率を向上させました。
今回のリニューアルは、観客体験の向上を核心とし、1階の円形ホールと方形ホールを革新的に「劇場型ソーシャルラウンジ」へと転換したほか、2階にバーエリアを特設し、演目テーマに連動した厳選アルコール飲料、挽きたてコーヒー、ティーブレイクを提供することで、公演前後に観客がくつろぎながら交流を深められる空間を創出しました。
特に注目されるのは、美琪大戯院が従来の劇場の概念を革新し、「演劇+」クロスオーバーモデルを展開している点です。駐車場割引・交通アクセス支援・飲食施設優待など、総合的な顧客体験向上施策を提供しています。この「半券経済」の背景にあるのは、美琪大戯院を訪れる観客一人ひとりが「1つの舞台を観て、都市を丸ごと楽しむ」という気楽さを、手軽に実現できるようにするという理念です。
芸術の光が劇場の境界を超える時、上海は巨大な港湾のような包容力と活力に満ちあふれる源泉のような創造力をもって、今この時代の都市ソフトパワーの新たな章を紡ぎ出しています。
出典:上観新聞