外灘ジャズナイト:都市人のメンタルSPA

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-02-24

2月19日午前10時30分、ジャズ歌手のEkep Nkwelleさん(25)と彼女の仲間たちは14時間の長距離飛行を経てニューヨークから上海に到着しました。彼らは18時に外灘にあるジャズ・アット・リンカーンセンター上海でサウンドチェックを行いました。1時間半後、彼らの上海初公演が始まります。2月19日から3月2日まで、4人の若いミュージシャンが上海でコンサートを行い、時には1日1回、時には1日2回公演します。

ジャズ界の新星であるEkep Nkwelleは、上海に来たのは初めてで、荷物を置いた後、他のバンドメンバーと一緒に火鍋を食べに行きました。「ニューヨークでもよく火鍋を食べていますが、今までこれほど本格的なのを食べたことがありません!」

公演を前に、ベーシストのRussell HallとドラマーのAnwar Marshallが先に現場に到着し、誰もいない客席に向かって「遊び」を始めたが、時差ぼけによる眠気は少しも見られませんでした。上海で何度か公演を行ったことがあるRussell Hallは、ジャズ・アット・リンカーンセンター上海やジャズ上海音楽フェスティバルでさまざまな国のジャズミュージシャンと一緒に舞台で輝きました。異なる国、異なる肌の色、異なる文化背景のジャズミュージシャンたちが、上海で互いにぶつかり合い、音楽で対話しました。

公演現場(撮影・董天曄/解放日報・上観新聞)

今回の上海ツアーで、Ekep Nkwelleは上海の観客のためにそれぞれのテーマが異なる3系列の音楽を用意しました。「私はこのようなタイトなスケジュールとチャレンジに満ちた音楽ツアーに慣れています。私たちはまだ若いので、磨きが必要で、見られなければな

らないからです。上海は長いジャズの伝統がある都市で、私も中国の作品について勉強しています。上海のジャズアーティストたちと切磋琢磨し合うことも期待しています」。

19時15分、ジャズ・アット・リンカーンセンター上海は徐々に満席になりました。近くで働いている丁丁さんは、退勤後に一人でここに来ました。「私はほとんど月に1回来ています。仕事が終わった後、ジャズの公演を聴いたり、お酒を一杯飲んだりして、1日の疲れを忘れさせるメンタルSPAをしたような感じがします」。

平日の夜、若い観客たち(撮影・董天曄/解放日報・上観新聞)

当日のコンサートのテーマは「愛と喪失」で、若いEkep Nkwelleは「Solitude」、「Never Will I Marry」、「In a Sentimental Mood」、「Good Morning,Heartache」、「The Nearness of you」などの曲を歌いました。力強くて滑らかで、余裕がある彼女の歌声は観客をしっかりと惹きつけました。曲と曲の合間に、彼女は観客に自分の故郷や生い立ち、人生の悟りを語り、現場はますます親密感が感じられる雰囲気になりました。

ジャズ・アット・リンカーンセンター上海の常連でもある蔣さんは、陸家嘴からこの公演を聴きに駆けつけました。これは彼女の退勤後の儀式的なものです。「以前はジャズは高齢者が聴くものだというステレオタイプがありましたが、ここに来てみると、観客のほとんどが若者であることに気づきました。何回も公演を聴いたら、ジャズにもたくさんの異なるスタイルやジャンルがあり、ポップス、ヒップホップ、ロックとのぶつかりもあって、目新しさで徐々にハマってしました」。

2017年以降、ジャズ・アット・リンカーンセンター上海では延べ2000回以上のハイレベルなジャズ公演が開催され、国内外からの観客が延べ数十万人訪れています。国際的に有名なジャズの巨匠から国内の優秀な音楽人材、そしてジャズの新星まで、みなここでジャズの魅力をアピールしています。今年、アメリカのジャズギターマスターのMike Stern、

世界三大ジャズトランペット奏者の一人であるJon Faddisが結成したカルテット、グラミー賞を20回受賞したジャズギタリストのPat Methenyなどがここで公演する予定です。4月、ジャズ・アット・リンカーンセンター上海のビッグバンドは素晴らしい公演で国際ジャズデーを祝います。日本やモンゴルなどの国からのジャズミュージシャンも続々と訪れる予定です。

出典:解放日報・上観新聞