中国上海国際芸術フェスティバルが間もなく開幕、上海で多くの公演が開催

japanese.shanghai.gov.cn| 2024-10-14

秋、上海は実りの季節。中国上海国際芸術フェスティバルの開幕を控え、上海では早くも人気の公演が目白押しです。

上海の芸術のランドマークで、文化発信の一翼を担う上海東方芸術センターは、総合的な劇場の優位性を生かし、ネルソンス&ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ゲルギエフ&マリインスキー劇場管弦楽団、クルレンツィス&ムジカエテルナを迎えます。上海東方芸術センターの看板プログラム「交響楽を聴く・東洋へ」を再開し、坂東玉三郎が監督する太鼓芸能集団・鼓童のコンサート、サンクトペテルブルク・エイフマン・バレエ団の「アンナ・カレーニナ」「ロシアンハムレット」、アルゲリッチ、シャハム率いる協奏曲・室内楽特別公演など、世界レベルの公演もお披露目されます。

なかでも、10月23日から24日には、日本の人間国宝・坂東玉三郎が一流の太鼓芸能集団の鼓童のために演出した代表作「打男」が上海で初上演されます。2024年の「打男」公演は、この作品初の中国ツアーとなるもので、坂東玉三郎はこのために新しい舞台リハーサルを行いました。「打男」とは「太鼓を打つ男」という意味で、鼓童の純粋な太鼓音楽の可能性への探求を表しています。すべて男性である太鼓奏者の体力、テクニック、感情を極限まで引き出し、日本の太鼓演奏の精髄を表現しており、繊細で多彩な音色が織り成されます。

打男.jpeg

(写真・太鼓芸能集団・鼓童の「打男」)

上海東方芸術センターは、中国上海国際芸術フェスティバルの公演プロジェクトを通じて、様々な年齢層や立場の人々を巻き込んで、市民生活のための第三の空間としての劇場を立体的に構築するために、異文化やカテゴリーを超えたテーマ別の教育活動を企画しています。10月から11月までの毎月第1土曜日には、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、エイフマン・バレエ団、太鼓楽団・鼓童のリハーサル見学、ワークショップ、講演などの活動を行なう「観客アートデー」を開催します。さらに、上海東方芸術センターは、上海図書館、復旦大学、一尺花園などの組織と協力し、レパートリーの推薦会や講座を催し、芸術を観客の生活に溶け込ませ、上海の文化を育みます。

情報源:上観新聞(Shanghai Observer)