ベルリン・フィルハーモニーの中国で唯一の拠点、「上海ホーム」
(写真・文滙報)
中国上海国際芸術祭は、芸術祭の範囲をさらに拡大し、365日通年での芸術祭を実現するために、世界的な舞台芸術リソースの調達能力を向上させ、2024年には「ベルリン・フィルハーモニーin上海」プロジェクトを特別に企画しました。6月24日から約10日間、首席指揮者兼芸術監督のキリル・ペトレンコ(Kirill Petrenko)の指揮のもと、「クラシック・アンサンブル」であるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が、上海を訪れ、交響曲といくつかの室内楽の公演を4ステージするほか、芸術教育活動も催されます。今回の公演は、このオーケストラにとって中国で唯一の訪問地であり、また、文化観光の消費を促進し、世界的に影響力を持つ文化ブランドを構築し、世界における上海の影響力と競争力を総合的に向上させるという、革新的な取り組みでもあります。4月7日には上海外文交流有限公司の公式ウェブショップと光明随心訂のアプリでこの4つの交響曲の公演のチケットが先行販売されます。4月8日からは、全ネットワークで交響曲公演のチケットが販売開始となり、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の公式ウェブサイトでもチケットの同時販売も行われます。世界中の音楽ファンが、上海で「音楽のビッグ・スター」の素晴らしい演奏を聴き、一緒に交響曲の饗宴を楽しむことができます。詳しくは、中国上海国際芸術祭の公式WeChatアカウントをご覧ください。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、芸術祭の「常連」であり、2005年・2011年・2017年と何度も上海を訪れており、毎回上海の音楽ファンによるチケットの争奪戦を引き起こしました。今回は、中国上海国際芸術祭の特別企画として、ベルリン・フィルハーモニーは上海のために「カスタマイズ」された公演を初めて捧げます。公演の出演者には、指揮者界のダークホースのキリル・ペトレンコ、グラミー賞最優秀クラシック独奏賞を受賞したピアニストの王羽佳、そして、世界トップクラスの交響楽団の「豪華メンバー」が集結しています。選曲では、4つの交響曲コンサートのレパートリーが綿密に設計されており、クラッシックに造詣の深い聴衆に最高のクラシック音楽体験をもたらすようにデザインされています。
ベートーヴェンからワーグナー、ブラームス、シュトラウス、ラヴェル、ムソルグスキー、プロコフィエフまで、この「ベルリン・フィルハーモニーin上海」の曲目リストには、古典主義、ロマン派、そして、ロシア音楽も含まれています。特筆すべきは、上海での最初のステージにおいて、キリル・ペトレンコが世界的に有名な大規模野外コンサート「ベルリン・フォレスト・コンサート」のプログラムを上海に「移し」、音楽ファンが上海にいながらにしてベルリンの森コンサートと同じコンサートを楽しめるようになっていることです。また、今年はリヒャルト・シュトラウスの生誕160年にあたり、偉大な作曲家であるシュトラウスへのオマージュとして、彼の創作活動の絶頂期に創られた作品『英雄の生涯』を特別に演奏する予定です。この作品は、その深遠な意味合いと荘厳な雰囲気から、音楽史上の古典となっています。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏により、上海の音楽ファンは卓越した演奏でのこの作品の魅力を堪能できます。
上海の文化の「波止場」に、世界で最も有名なオーケストラの「本場」が来ることで、この夏、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と世界中の音楽ファンは、上海の文化の舞台において輝かしい1ページを刻むことになるでしょう。