モダンな黄浦で古風と出会う
黄浦といえば、多くの人が抱く第一印象は「高層ビルが立ち並ぶ、モダンでにぎやかな街」かもしれないが、実はここには中国風の古典的な趣にあふれた「古風スポット」も数多く隠れている。
上海豫園
(写真・WeChat公式アカウント「上海黄浦」)
上海豫園はもともと明代の私邸庭園で、明の嘉靖38年(1559年)に建てられ、460年以上の歴史を持っている。園内には楼閣が入り組み、奇岩がそびえ、木々が生い茂っており、まさに一歩ごとに景色が変わる美しい名園である。散策や写真撮影、「映えスポット」巡りにぴったりで、中国の伝統的な美を感じ取り、生活の知恵を味わうことができる絶好の場所である。
住所:福佑路168号
上海三山会館
(写真・WeChat公式アカウント「上海黄浦」)
上海三山会館は1909年に建てられ、当時は上海で暮らしていた福建省出身の果物商人たちが資金を出し合って建設したものである。それから100年以上を経た現在、三山会館は上海で唯一、保存状態が良く、しかも無料で一般公開されている晩清期の会館となっている。また、上海における第三次労働者武装蜂起の中で、唯一現存する革命遺跡でもある。
住所:中山南路1551号
商船会館
(写真・WeChat公式アカウント「上海黄浦」)
上海董家渡会館街に位置する商船会館は、現存する上海最古の業界会館であり、最も代表的な商会建築の1つでもある。また、上海近代の民族商業が歴史の激流の中で経験した栄枯盛衰と抗いの歩みを、今に伝える証人でもある。
住所:会館街38号
古城公園
(写真・WeChat公式アカウント「上海黄浦」)
古城公園は、上海の旧市街の中心部に位置し、周囲には高層ビルが立ち並び、車の往来も盛んである。しかし、公園に一歩足を踏み入れた瞬間、外の喧騒がまるで遠のいたかのように感じられる。公園は「古」と「新」の完璧な融合をデザイン理念としており、上海の伝統文化の奥深さを残しつつ、現代的なエコロジーとリラクゼーションの雰囲気を併せ持っている。園内の深い木立の中にある滬南銭業公所は、現在「胡問遂芸術館」として改装され、上海の歴史と文化を知るのに絶好のスポットとなっている。
住所:人民路333号
出典:WeChat公式アカウント「上海黄浦」