第24回中国上海国際芸術祭が正式に開幕

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10月17日夜、崑劇『太和正音--故宮崑曲萃集』(第1シーズン)が上海大劇院で上演され、第24回中国上海国際芸術祭が正式に幕を開けました。

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10月17日夜、第24回中国上海国際芸術祭が開幕。(写真・上観新聞)

約2ヶ月間にわたって続くこの「芸術の盛会・人民大衆の祝祭」では、500余りの各種イベントが開催され、総公演回数は1200回を超えます。メインプログラムの55作品129公演のうち、海外からのものが約6割を占めています。バイエルン国立歌劇場、マリインスキー交響楽団・バレエ団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団など、世界的名門が次々と登場します。

その中でも、バイエルン国立歌劇場は、41年ぶりに中国の観客と再会します。そして、上海大劇院において初の常駐公演形式を採用します。1週間にわたり、歌劇『さまよえるオランダ人』、歌劇『オテロ』演奏会バージョン、オーケストラ交響演奏会を日替わりで上演します。

上海国際芸術祭はマリインスキー交響楽団と提携し、大胆にも「マーラー交響曲全集」を上演します。世界のクラシック音楽公演を見渡しても、指揮者ワレリー・ゲルギエフが「同じ都市の同じホールで短期間にマーラー交響曲を全曲演奏することは極めて稀なこと」と述べたように、クラシック音楽史における画期的な出来事となります。

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10月17日夜、第24回中国上海国際芸術祭が開幕。(写真・上観新聞)

今回の芸術祭は「新しさの割合」が非常に高く、9割以上が上海での初演となります。これにより、上海国際芸術祭はアジア太平洋地域で最も影響力ある文化交流の場となるだけでなく、世界の舞台芸術を引き寄せる「磁場」ともなっています。今や、中国の観客が上海で世界の舞台を観るだけでなく、世界の観客が優れた舞台芸術に惹かれて上海に集う時代となっています。

ここは世界の文化創造が競演する場であり、中国のオリジナル作品を披露する場でもあります。この各地から人々が集う「舞台芸術の港」こそ、中国現代文化創作が伝統をまもりつつ革新を続ける源泉なのです。

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10月17日夜、第24回中国上海国際芸術祭が開幕。(写真・上観新聞)

今年の芸術祭の正式開幕に合わせて、「粤港澳(広東・香港・マカオ)大湾区文化週間」も始動しました。粤劇(広東オペラ)、新サーカス、バレエ、児童劇など7作品15公演に加え、「広東美術百年展」も開催され、浦江のほとりで人々は大湾区文化の多彩な魅力を感じることができます。

上海国際芸術祭の舞台は、東西文明の相互交流を促すプラットフォームであり、健全な循環を生む芸術のエコシステムを育んでいます。

開催13年目を迎えた「若者支援プログラム」は成熟した新たな段階に入り、アメリカやドイツなど19の国・地域から226の作品の応募がありました。中国伝統文化から世界の前衛芸術まで、多様な創作を取り込み、若手芸術家たちに学際的・領域横断的な探究を奨励し、豊かで立体的な芸術生態をもたらしています。

さらに、上海国際芸術祭は中国国際輸入博覧会、上海観光祭、「魔都美術シーズン」といった大型イベントと連携し、ハイカルチャーと都市生活を結ぶ「最後の1キロ」を繋ぎます。芸術が集めた人気を都市の文化・観光資源へと転化させ、上海の都市経済に文化的なエネルギーを注ぎ込んでいます。

出典:上観新聞

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