おしゃれ重視な上海市民、春節はどんな服を選ぶ?
「新年には新しい服を着る」という習慣は、春節において重要な風習です。人々の服飾の変化は、生活様式の変化や正月の雰囲気の「更新」を反映しています。春節を迎えるこの時期、上海では「上海正月ファッションガイド:第20回上海春節民俗展」が上海市群衆芸術館で開催されています。
展覧会は「ファッションプロジェクター」「おしゃれな人々の姿」「ファッション通が必ず訪れる店」「おしゃれな家族写真」の4つのコーナーで構成されており、新年の新しい衣装を中心に、上海の約50年にわたる変遷をたどっています。1980年代以降、上海市民が頭の先からつま先まで工夫して着こなしてきたクラシックなコーディネートは、「真剣に着こなし、真剣に生きる」という都市の精神で貫いています。青灰色の綿布から化学繊維のダクロンへ、毛糸のセーターからウールのセーターへ、ウールコートからダウンジャケットへと、新年の服飾は時代とともに移り変わり、上海の人々の生活の知恵を示すと同時に、ここ数十年の都市の大きな変化を映し出しています。
展示会場の様子(写真提供・上観新聞)
「ファッションプロジェクター」コーナーでは、1980年代、1990年代頃から世紀の変わり目にかけての上海の様子を紹介しています。映像作品や古い写真を通じて、当時の上海のファッションセンスと流行を展示しており、女性はスーツを好んで着用し、男性はショートパンツやナイロンストッキング、ポロシャツなどを愛用していたことがうかがえます。
20世紀に流行した花柄シャツ(写真提供・澎湃新聞)
「おしゃれな人々の姿」は現代の身近にいる上海の人々が、いかに熱心に自分を飾っているかを紹介しています。「上海の人々は旧正月の伝統を重んじ、家ではどのような格好でも構わないが、外出時には必ずおしゃれをして自分をアピールする」と、キュレーターの陸寅蘭氏は指摘しています。さらに、上海にはおしゃれを楽しむ年配者が多く、「上海で美しくおしゃれを追求するのは若者だけの特権ではない」と強調します。このコーナーでは、上海のおじさんやおばさんたちのファッショナブルなコーディネートも紹介されています。
若者のファッションはすでにジャンルの垣根を超え、多様性を広げています。至る所に見られるアニメ要素や中国伝統の漢服が若者の装いに個性を加え、ペットやぬいぐるみ、バッグチャームまでもが、それぞれに似合うおしゃれな衣装をまとっています。彼らにとって、人形を飾ったり改造したりすることは、もう一人の自分を表現する行為であり、創造性を発揮して個性を主張する手段なのです。
薬剤師の周佳純氏と彼女が収集したケリー人形(写真提供・澎湃新聞)
「ファッション通が必ず訪れる店」では、市民に知られる「隠れた名店」を紹介しています。老舗の美容室や靴店、仕立て屋から、地域に根ざした靴修理の職人まで、活気ある生活感に満ちた日常風景が伝わってきます。
「上海流西洋レストラン」で写真を撮る陸家嘴上海秧歌(ヤンコ踊り)隊(撮影・張熠/解放日報)
展示会場の仕立て屋コーナーで記念撮影する市民(写真提供・澎湃新聞)
新年を迎えて新しい服に着替えた後、伝統的な上海の家庭には家族写真を撮るという特別な習慣があります。「おしゃれな家族写真」コーナーでは、写真館のカメラマンのレンズを通して、当時の家族写真文化の一端を紹介しています。壁に飾られた古い写真の一枚一枚は、温かく幸せな家族の成長の軌跡を記録しており、展示では上海流西洋レストラン、理髪店、仕立て屋の三つのシーンを精巧に再現しています。市民が晴れ着で記念撮影し、往時のクラシックな時代へタイムスリップできる場を提供しています。
出典:解放日報、上観新聞、澎湃新聞