上海博物館、2026年に18の大型展を開催

japanese.shanghai.gov.cn| 2026-02-03

1月28日、上海博物館は記者会見において、2026年度の展覧会開催計画を発表しました。本年度は人民広場館と東館を舞台に、新規展覧会12件、海外での特別展1件、会期延長の展覧会5件を合わせ、計18件の特別展を開催します。古今を貫き、中国と西洋の文化を融合する多彩な展示を通じて、重層的かつ多角的な視点から人類文明の諸相を描き出し、芸術、歴史、そして想像力が共鳴する極上の文化体験を来館者へ届けます。

2026年の目玉となるのは、世界の古代文明に焦点を当てた代表的な展覧会「世界樹の頂点:古代アメリカ文明大型展」です。本展では米州各地から1000点を超える貴重な文化財が一堂に会し、古代中南米文明の壮大な歴史の全景を描き出します。中南米との文明交流・学び合いを深化させ、「中国・中南米運命共同体」の構築を後押しするために、文化的な力を結集することを目指します。

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「世界樹の頂点:古代アメリカ文明大型展」に出展予定の展示品(写真提供・上観新聞)

また、人民広場館では上海博物館と国内トップクラスの製作チームの提携により、『ジャングル探検:マヤの大冒険』と『マチュピチュを飛び越して:雲上のインカ紀行』という2つの没入型体験プログラムが展開されます。古代アメリカ文明展の重要な構成要素として、VR(仮想現実)技術を駆使し、来場者を時空を超えたインカ文明の神秘的な世界へと誘います。

3月中旬からは、イギリスのナショナル・ポートレート・ギャラリー との提携により、上海博物館の東館にて初めて英国文学に焦点を当てた大規模展を開催します。シェイクスピアの生前に描かれたものとして唯一とみられる肖像画や、ディケンズの代表作『大いなる遺産 』の直筆原稿など、82人の文豪の肖像や手稿を展示することで、イギリス文学史上最も愛されている作家たちの創作の源泉、成功への道程、そして彼らが直面していた社会的課題を紐解きます。

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『ウィリアム・シェイクスピア氏の喜劇、史劇、悲劇集』(ファースト・フォリオ)(写真提供・上観新聞)

2026年9月下旬、上海博物館と韓国国立慶州博物館の共同開催による特別展「金冠の下で:新羅文物精華展」が幕を開けます。本展は「黄金文化」「仏教芸術」「対外交流」という3つのテーマを軸に、新羅の歴史を語る代表的な至宝90組・計256点を厳选して公開します。特に、世界的に名高い「新羅の金冠」は、最も注目を集める見どころの一つです。

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「きらめく宇宙:メトロポリタン美術館ジュエリー展」からの展示品(写真提供・上観新聞)

さらに、ニューヨークのメトロポリタン美術館 からは、珠玉のコレクションを集めた「きらめく宇宙:メトロポリタン美術館ジュエリー展」が中国大陸部唯一の開催地としての上海に登場します。192点・組に及ぶ同館の珠玉のコレクションに加え、上海博物館による選りすぐった中国の美術作品10点余りを展示し、東洋・西洋の美学が響き合う華やかな視覚体験を創出します。

さらに、書画ファン待望の企画として、東館では中国書画の大型展覧会「大音希声:八大山人生誕400周年書画芸術大展」を華々しく開催します。本展に集まる「八大山人」の関連作品数は、現在東京で開催されている特別展「明末清初の書画 -八大山人 生誕400年記念-」の約10倍に相当します。上海博物館、故宮博物院をはじめ、アメリカのメトロポリタン美術館、日本の東京国立博物館、大阪市立美術館など、国内外20以上の機関から約180点・組の名品が集結し、世界で過去最大規模の八大山人展となります。

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八大山人による『魚鴨図巻』(一部)(写真提供・上観新聞)

春節(旧正月、今年は2月17日)を控え、上海博物館では複数の特別展を引き続き公開するほか、人民広場館では午年にちなんだ「春風とともに駆ける馬:午年干支展」を開催します。市民や観光客が、文化の薫り高い春節を過ごせるよう彩りを添えます。

出典:上観新聞