2025上海国際アートブックフェア——芸術出版の国際交流のハブに
11月21日から23日にかけ、上海図書館東館において、国家新聞出版署の承認の下、中国初の輸入書を中心とする芸術図書展「2025上海国際アートブックフェア」(以下「ブックフェア」)が開催されました。ブックフェアは、芸術図書出版のサプライチェーン上にある各種市場主体や関連機関に向け、精確なマッチングと自主的な交流の場を提供し、質の高い資源ネットワークを構築することを目的として創設されました。
(写真・解放日報)
今回のブックフェアでは、5つのテーマ展示エリアと特別展示エリアが設けられました。5つのテーマ展示エリアは、国内出版社、海外出版社、博物館・美術館、専門教育機関、芸術サービス・プラットフォームであり、7の国と地域から42の有名芸術出版機関、博物館、美術館、専門教育機関、文化サービス機関が集まりました。特別展示エリアでは、近年の中国文化の「引進来、走出去(引き入れと送り出し)」を象徴する複数の芸術図書が厳選されて展示されました。
さらに、3日間にわたったブックフェアでは、10のハイレベルな学術・文化イベントが開催され、新刊発表会、特別フォーラム、踏み込んだ対談、ブランドサイン会などが行われました。
記者の取材によれば、このイベントは2023年に上海自由貿易試験区で初めて成功裏に開催されて以来、年々その影響力は拡大しています。これまでの2回の開催で、11の国と地域から計95の世界的な出版社・博物館などが出展し、出版および芸術分野から約400のブランドが集まり、展示される図書の総量は126%も増加するなど、大きく成長しました。
ハブとなるプラットフォームの構築においては、文化IPの商業価値を掘り起こし、国際的な貿易ルートの開拓を通じて、海外の優れた出版資源を引き入れ、中国の伝統文化を送り出すことを推進しています。芸術図書、展覧会、文化プロジェクト、学術研究などの分野での国際交流の展開を基盤に、主催者である上海自由貿易試験区国際文化投資発展有限公司(以下「上海自貿文投」)は、このプラットフォームを、著作権取引、展示交流、革新的な出版流通、価格形成機能を統合した総合的な価値のハブへとアップグレードすることに取り組んでいます。
同時に、上海自貿文投は自由貿易試験区および税関の特別監督管理区の政策的優位性を活かし、3大プラットフォームのさらなる構築を推進します。第1に「アジア太平洋地域図書分配決済センター」を設立し、保税倉庫とグローバル分配を組み合わせたワンストップサービスにより「1つの倉庫でアジア太平洋地域全域をカバーする」集約的な流通を実現します。第2に「アジア太平洋地域芸術著作権取引プラットフォーム」を構築し、オンラインとオフラインを統合した常設の著作権取引市場を形成します。第3に「常設の交流協力プラットフォーム」をつくり、海外の優れた芸術図書が保税状態のまま常設展示できる仕組みを整えます。
出典:上観新聞、解放日報