「一日の世界」、日本のグラフィックデザイン展が上海で開幕
7月27日から8月23日まで、アジアで最も影響力のあるグラフィックデザイン団体の日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)は上海復星芸術センターおよび北京日本文化センターと連携し、初の中国巡回展「一日の世界:Graphic Design in Japan」を上海外灘エリアで開催します。これは中国において過去最大規模かつ最も体系的な日本のグラフィックデザイン展であり、1200平方メートルの展示スペースに、5つの展示ユニットに分けられた300点以上のオリジナル作品を集結させ、原研哉、北川一成などの巨匠を含む100人以上の日本のクリエイターたちの代表作を披露しています。
今回の展覧会は、伝統的なデザイン展の枠組みを超えようと試み、多様な表現手法を通じて、刻々と変化する社会環境や技術的課題にデザインが如何に対応しているかを観客に体感させています。
上から順に「JAGDA賞」ユニットの玉置太一、原研哉、加藤亮介・加藤千洋、柿木原政広の作品。(写真提供・日本グラフィックデザイン協会(JAGDA))
日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)は1978年に設立され、アジアのデザイン分野で最も影響力のある団体の一つであり、「JAGDA賞」は日本のグラフィックデザイン界における最高の栄誉として、日本のビジュアル創作の最新トレンドを示しています。展覧会の最初の「JAGDA賞」ユニットでは、原研哉の「Make The Future Better Than Today」、北川一成の「KAMIZU」、植原亮輔の「LIVVERA」など、主催者が選り抜いた10人の代表的なデザイナーの受賞作品が展示されています。展示室では、ポスター、パッケージ、デジタルメディア、ロゴ、空間展示など多岐にわたる作品が、社会の変容におけるデザインの歩みを映し出すと同時に、言語とメディアの境界の拡張を如実に示しています。過去30年間の『Graphic Design in Japan』年鑑も展示され、観客は社会の移り変わりに伴う日本のビジュアル言語の変遷をたどることができます。
展示会場における北川一成の「亀倉雄策賞」受賞作品(写真提供・澎湃新聞)
展示会場(写真提供・澎湃新聞)
今回の展覧会期間中、復星芸術センターでは展示体験を深める一連の関連イベントを開催します。複数回の一般向けガイドツアーは、様々な背景を持つ観客に、展覧会を多角的に理解する機会を提供します。
「一日の世界:Graphic Design in Japan」
- 会期:2025年7月27日~2025年8月23日
- 開館時間:火曜日~日曜日 10:00~18:00(最終入場:17:30)、月曜日休館(祝日を除く)。特別夜間開館:木曜日・土曜日は20:00まで(最終入場:19:30)。
- 会場:上海市黄浦区中山東二路600号復星芸術センター
- 一般個人チケット:68元
- 早割セット券:58元
- 一般セット券:78元
出典:澎湃新聞、WeChat公式アカウント「楽遊上海」