日本前衛芸術、上海でグループ展
このほど、上海郊外の馬橋にあるART養雲空間にて、樟の古木と明清時代の古民家の間に、日本の前衛芸術の先駆者18人によるグループ展「越:前衛芸術の無限の可能性」が開催されました。吉原治良や嶋本昭三らの作品が展示され、これにより2025養雲アートシーズンの幕開けが告げられました。

「越:前衛芸術の無限の可能性」展示会場(写真提供・澎湃新聞)

「越:前衛芸術の無限の可能性」展示会場の演出(写真提供・澎湃新聞)
ART養雲と白石画廊が共催する18人の日本前衛芸術の先駆者によるグループ展「越:前衛芸術の無限の可能性」は、2025養雲アートシーズンの目玉企画です。本展覧会は、日本の具体美術協会を軸に、東西の前衛芸術の対話を促進しようとし、養雲アマンのモダンスタイルの庭園と「樹木と住宅が寄り添う」の自然の詩情の中、観客に具体美術協会の創立精神や前衛芸術の大胆な実験といった日本の近現代芸術の重要な軌跡を展示しています。
具体美術協会は日本初の前衛的なアーティスト集団です。同協会は抽象芸術の境界を超え、創作の無限の可能性を追求することに取り組んでいます。日本の芸術家は、グローバルな美術潮流を受け、西洋の芸術思想や形式を吸収して融合しつつ、自国文化や歴史的背景に根差した創造的転換と批判的再考を重ねました。こうしたプロセスを通じて、より自由で実験的な表現手法を探求し始めました。

ART養雲空間(写真提供・澎湃新聞)
「雲隠:伝家の美の現代における覚醒」アート展は、頌芸術センター館長の蘇芒氏がキュレーターを担当しています。2025養雲アートシーズンの序章として、「雲隠」は庭園を紙に、雲紋を墨とし、東方美学の遺伝子を解き明かす旅を始めました。さらに、ART養雲が主催する「歩き出す:山水の内観と遠い旅」展が6月に養雲村で開催される予定です。
主催者によると、2025養雲アートシーズンは、東洋山水の精神に基づき、グローバルな美術思潮と多次元的な対話を展開し、最終的に伝統と現代が共生する境地へ回帰します。「ここに足を止めた方々は、鑑賞から覚醒に至るまでの東洋美学の体験の旅を完成できるでしょう」と取材に対して話しました。
出典:澎湃新聞