「上博号」特別塗装機のテーマフライトが開始 乗客に空中博物館ツアーを

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-05-12

5月7日12時17分、上海虹橋国際空港を離陸した中国東方航空「上博号」特別塗装機の初のテーマフライトが成都双流国際空港に無事着陸し、民間航空の最高儀礼を象徴する「ウォーターサルート」を通過しました。

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(写真・上観新聞)

「上博号」は、上海博物館と中国東方航空集団有限公司が共同で打ち出し、中国古代芸術をテーマにしたワイドボディの特別塗装機です。機体には江南の春を思わせる繊細で清新な緑色を基調に、上海博物館の館名とロゴマークが施され、さらに同博物館所蔵品からの獣面文様・波曲文様・幾何学文様などの伝統文様がデザインされています。

機内はまるで「空中博物館」のようであり、中国古代青銅器の発展段階(黎明期・成熟期・最盛期・転換期・新式期)に沿って、荷物棚・テーブル・ヘッドレストなどに上海博物館所蔵の青銅器30点以上の文様が施されています。また、文物解説と特徴的な装飾模様を添え、物理的空間から文化的コンテクストへの転換を実現することで、乗客に中国古代青銅器芸術特別展の会場にいるような臨場感をつくっています。

テーマフライトには多様なインタラクティブゲームも用意されており、乗客は現場抽選やクイズゲームに参加することで、上海博物館のオリジナルの文化クリエイティブグッズを獲得できます。さらに、「上博号」は文化発信の新たな取り組みを導入することで、インタラクティブな機内空間を構築しています。乗客は座席モニターから上海博物館の特別なガイド動画やドキュメンタリーを視聴でき、いつでも空中の旅で文化の探求を始め、没入型の文化体験を楽しむことができます。

世界初の文物をテーマにしたアニュアルフライトとして、「上博号」は今年、上海発ヴェネツィアやカイロ行きなどの複数の国際路線に就航する予定で、機内文物のテーマコンテンツを定期的に更新していく計画です。乗客は、中国東方航空の公式ウェブサイトで今後のテーマフライトを予約することができます。

出典:上観新聞、文匯報