第6回上海国際ラン展が辰山植物園で開幕、2万本以上のランが登場
「海上蘭韻」 第6回上海国際ラン展は4月28日に辰山植物園で開幕しました。5月12日まで開催される今回のラン展では、 200種以上(品種を含む)、2万本以上のランが展示されています。その中には、70種以上100本以上の絶滅危惧種があり、アフリカやアメリカからの珍しいランだけでなく、一度姿を消したケイラン(蕙蘭)も登場しました。
ラン科植物は自然界の希少な宝物であり、すべてのラン科植物が「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」 (CITES) の対象であり、同条約に掲載されている絶滅危惧種の野生植物の 90% を占めています。中国は2021年に更新された「国家重点保護野生植物リスト」にラン科植物を大幅に追加しました。
今回のラン展の主催者である辰山植物園は、ランの保全・育成において著しい成果を収めました。これまでに園内では1000種以上のランが保全・育成されており、栽培本数が2万5000本以上、総栽培面積が約3600平方メートルにも達しました。また、園内にはさまざまな貴重種のランが保存されています。これらは辰山植物園の科学研究と普及における独特な優位性となっています。
今回のラン展は主に4つのセクションで構成され、8つの必見スポットがあります。
セクション 1: 科学技術のラン
スポット1:探索の道
このスポットでは、胡蝶蘭、オンシジウム、バンダ蘭などの代表的な園芸品種が絶妙なアレンジメントによって展示され、ラン科植物の繁殖における「新しい花粉媒介」としての人類の研究成果も展示されています。
場所:熱帯花果館(温室A館)エントランスエリア
スポット2:生命の秘境
分子生物学技術のラン科植物への応用は拡大しています。このスポットはDNA二重らせん構造をモチーフとする花回廊を作り出しています。また、花回廊内の展示から、ラン科植物の花の成長、構造、化学組成、薬効などについて詳しく学ぶことができます。
場所:熱帯花果館(温室A館)南エリア
スポット3:絢蘭弄潮
ラン科植物の発展は終わりのない川のようで、ランを愛する多くの科学研究者がランの保全と研究に熱心に取り組んでいます。彼らの努力により、ランの導入、栽培などの科学研究プロジェクトが発展し続けて、ランは山奥から人々の目の前にきて、人々の暮らしを豊かにしました。
場所:熱帯花果館(温室A館)滝エリア
スポット4:微笑む香ラン
バニラオーキッドはラン科の希少な香辛料植物で、「天然食品香辛料の王」と呼ばれています。このスポットでは、中国熱帯農業科学院香料飲料研究所のバニラオーキッド育成・生産・加工に関する一連の科学研究成果が展示されています。
場所:熱帯花果館(温室A館)北側エリア
セクション 2: 自然のラン
スポット5:蘭海秘宝
海洋要素を使用してランを表現し、屋内レイアウトと温室スペースと組み合わせて「海の龍宮」を作り出しました。
場所:珍奇植物館(温室C館)メインエントランスエリア
スポット6: 奇蘭回帰
野生のラン科植物の生育環境と、ラン科植物を野生に戻す面における成果に焦点を当てています。
場所:珍奇博物館(温室C館)ガジュマルエリア
セクション 3: 伝統のラン
スポット7: 蕙の華・国蘭特別展
今回の国蘭特別展では、30種以上のケイランが集中的に展示されています。会場の特徴と施設を最大限に活用し、中国原産のランの急速増殖技術の進展や開花制御技術と将来インテリジェントラン工場のビジョン、中国原産のランに関する知識の普及、シナリオ、書道・絵画、インタラクションなどの内容を展示しています。
場所:温室共用空間個別展示場(2番ゲート付近)
セクション 4: 芸術のラン
スポット8:上海風フラワーアート
デザイナーは世界中からの素敵なランを使って、ファッションの要素を取り入れ、モダンなフラワーアートとガーデニングを組み合わせ、結婚式のシーンを作り出し、花嫁の純粋さと優雅さを際立たせました。
場所:1番ゲートビジターホール
情報源:WeChat公式アカウント「上海発布」、上海辰山植物園