「2025年上海総合交通発展分析報告」を発表 出入境者数が23年連続で全国首位

japanese.shanghai.gov.cn

4月13日、上海市都市農村建設・交通発展研究院 は「2025年上海総合交通発展分析報告」を発表しました。主な内容は以下の通りです。

f00890ce-5f4d-4bd0-a894-5be60acdbe4f.jpg

(写真提供・WeChat公式アカウント「上海発布」)

1、 国際輸送センターとしての地位を一層強化、ハード・ソフト両面で実力向上

グローバルサプライチェーンにおいて中核拠点としての揺るぎない地位を確立しており、コンテナ取扱量は引き続き増加しています。上海港は、国際航路約350本が就航し 、世界200余りの国・地域の700以上の港湾と結ばれ、港湾接続性は引き続き世界首位を維持しています。同時に、中南米・アフリカ・東南アジアなどの新興市場への航路の開設も加速させており、アジア・北米・欧州の主要幹線が安定した輸送力を確保し、越境ECに向けた海上輸送などの新たな業態が新たな成長点となっています。

インフラシステムの整備が着実に進み、インターモーダル輸送 も新たな進展を見せています。小洋山の北側作業区の建設が全面的に進展し、羅涇港のコンテナ埠頭の改修(第2期)が着工し、南港自動車運搬埠頭 (第2期)も正式に稼働を開始しました。上海港は「ワンコンテナ方式」や「上海・太倉通関の一体化」などの仕組みを活用し、内陸水運や鉄道輸送と連携することで、長江デルタおよび長江経済ベルトの産業クラスターとの接続を一層強化しています。

ハイエンド海運サービス分野でも競争力が絶えず向上しています。英国ロンドン船主相互保険組合(ロンドンP&Iクラブ)の上海代表処が設立され、海運保険の保険料規模が全国首位を維持しています。上海港は、海運金融・保険とデリバティブサービスの機能が国内トップレベル、世界的にも先進的な水準に達しています。

また、海運デジタルエコシステムの高度化も加速しています。航運・貿易デジタルプラットフォームを活用して、長江経済ベルトの11省市を結ぶ分散型協調データチェーンを構築し、全国初となる「三書類統合(船荷証券・請求書・パッキングリストの統合)」による質権融資業務の対応を実現した上、インターモーダル輸送や貨物権益融資などの分野におけるデジタル化を進めています。

さらに、上海港は国際船舶への国産グリーンメタノールバンカリングを初めて実施しました。これにより、保税LNGとグリーンメタノールの両方を供給可能な港となっています。

2025年版の「新華・バルチック上海国際海運センター発展指数報告 」において、上海は世界第3位を維持しています。

2、国際航空ハブの建設を新たな段階に引き上げ、旅客・貨物の輸送量が過去最高を更新

上海の航空輸送市場では旅客・貨物の輸送は両方とも活況を呈しており、各主要指標が過去最高を更新しました。貨物・郵便取扱量は世界第2位となり、浦東国際空港では初めて400万トンを突破しました。旅客輸送量は世界第3位に進出し、虹橋国際空港における旅客輸送量は初めて延べ5000万人を超えました。

国際路線ネットワークは、持続的に拡充され、出入境旅客数は引き続き全国トップを維持しています。2025年末時点で、上海の空港は世界54か国の計302ウェイポイントと接続し、就航国数は過去最多を記録しました。そのうち、国際線と中国香港・マカオ・台湾路線は132ウェイポイントと接続しています。出入境旅客数は年間延べ3990万人で、全国の28.9%を占めており、23年連続で全国首位です。

乗り継ぎサービスの高度化も進み、ハブとしての機能が全面的アップグレードされています。2025年、上海の空港は全業務・全サービスチェーンにおいて乗り継ぎ機能を強化させ、浦東国際空港の乗り継ぎ旅客数は延べ1375万人、乗り継ぎ率は16.2%まで上昇しました。貨物分野でも成果を見せ、浦東国際空港と虹橋国際空港の貨物・郵便の中継輸送量は35%増えました。複合型国際中継輸送サービスの導入により、「電子手続きによる即時通過」「到着・出発のシームレス接続」が実現されています。

3、鉄道ネットワークとバブ配置の最適化、輸送能力の着実な向上

鉄道の路線網とハブ配置の最適化により、旅客輸送量は安定的に増加しています。2025年、上海鉄道における対外旅客輸送量は延べ2億7400万人となり、前年比5.9%増を記録しました。貨物輸送機能の調整も進み、年間貨物輸送量は前年比3.9%増の1932万トンに達しました。

4、地域交通ネットワークの高度化が進み、同城化・一体化を加速させ

立体的・多様な総合交通ネットワークの整備を加速させ、地域間交通ネットワークの一体化がさらに進んでいます。地域間連携の効率も向上し、人・モノ・情報など要素の流動性が大きくなりました。2025年、上海は11省・市と連携して長江経済ベルト におけるインターモーダル輸送センターの共同整備を推進するとともに、交通輸送信用一体化に関する指導指針の策定を主導し、分野横断的な協調ガバナンス体制の整備に取り込んでいました。

第8回中国国際輸入博覧会では、総輸送人員(往復)は延べ140万人に達し、1日あたり23.3万人を輸送し、前回と比べて5%増加しました。公共交通などの集約型移動手段の利用率は73%に達し、なかでも地下鉄などの都市軌道交通の利用が最も多いです。さらに、駐車場の事前予約制(1時間前まで)の導入、地下鉄2号線西延伸の開通、浦東国際空港直通の専用路線の新設、シャトルルートの最適化、文化・観光資源との連動による波及効果の拡大など、一連の新たな取り組みが来場者・出展者双方から高い評価を得ています。

5、都市交通の利用者数は安定的に推移、休日の観光・レジャー需要が急増

2025年、上海市内の軌道交通(鉄道・地下鉄)網の総延長は、金山鉄道を除き906キロにまで拡大しました。年間の1日あたりの旅客輸送量は延べ1016万200万人に達し、公共交通機関全体(軌道交通、路線バス、フェリー)の78%に増加しました。

市内の路線バス(トロリーバス含む)の1日あたりの旅客輸送量は延べ276万人を記録し、そのうち約29.5%が都市鉄道への乗り継ぎ利用となっており、前年比で0.5ポイント増加しました。流しタクシーや配車サービスの利用傾向は同調しており、需要構造は安定しています。フェリーについては、非機動車(動力を持たない乗り物)の通勤や配送といった従来の役割に加え、沿岸のレジャー・観光需要を新たに取り込んだことで、1日あたりの旅客輸送量は延べ8万3000人で、前年比4.6%増となりました。

祝日・連休期間中は観光・レジャー需要が旺盛で、都市間交通の利用規模は過去最高を記録しました。2025年の「労働節(メーデー、5月1日)」連休期間、上海の1日あたりの対外営業性旅客輸送量は延べ161万人に達し、前年比11.1%増で過去最高を更新しました。中秋節・国慶節連休では、鉄道・民間航空がそれぞれ過去単日の最多旅客輸送量を更新しました。

6、交通サービスの多様化・高度化が進み、新たな都市交通モデルが次々と登場

上海軌道交通市域路線・空港連絡線の利用は着実に増加しています。開業後初の通年運行年となった2025年は、1日あたりの旅客輸送量は延べ4万3000人に達し、運行初期と比べて30.4%増となりました。

2026年2月1日には、上海市低空域飛行活動総合監督サービスシステムと市級低空域飛行活動サービスセンターが同時に稼働を開始し、低空域飛行活動サービス保障体制の整備が一層進んでいます。これにより、ドローンのコンプライアンスと動的監督管理能力が大幅に向上しています。

7、都市更新によるインフラの刷新、人にやさしい移動環境の最適化

2025年、上海は道路インフラの更新・高度化を着実に推進し、年間で100路線の「模範道路」整備と400キロメートルに及ぶ農村道路のグレードアップ・改修を完了しました。これにより、都市部・農村部双方の道路環境が一新され、道路状況は全体として大きく改善され、安全性・清潔性・快適性が一層向上しています。

また、乗り換えの利便性向上や高齢者・バリアフリー配慮にも注力しており、市内に15か所の「ミニハブ」を整備したほか、150か所のバス停で高齢者を配慮した改修を実施しました。さらに、420台のノンステップバスを新たに投入し、軌道交通の全駅において、乗降時の段差を解消するスロープ板の配備率100%を達成しました。

8、低炭素・スマート化への転換が着実に進展、交通分野の新たな発展が加速

交通分野において、スマート化の水準は一段と向上し、AIの導入による業界の高度化が進んでいます。スマート交通モデル事業が確実な成果を上げ、G60スマート高速道路(莘庄—新橋)の整備がほぼ完了しました。さらに、長江デルタ地域における「一屛観・一網管(関連データを一つの画面に集結・可視化し、一体的ネットワークによる統合管理を実施)」を推進し、省を跨ぐデータ共有と業務連携を強化することで、「二客一危一貨(旅客・危険物・貨物輸送など)」輸送に関する広域的な監督管理の効率を高めていきます。さらに、「二つの空港・四つの鉄道駅」を中心に、主要交通ハブの総合運行保障のデジタル化プロジェクトを推進し、交通サービスの利便性とスマート化水準の向上を図っています。

自動運転についても、開放道路の拡大とともに、多様かつ広範なテストシナリオの構築が進んでおり、地域間の産業連携と商用化に向けた取り組みが新たな段階に入りました。

エネルギー構造の低炭素化においては、バス・タクシー業界ではほぼ全面的な電動化を実現しました。また、太陽光発電と交通システムの融合も進んでおり、各種の交通インフラのスペースを活用した「太陽光発電×交通」のモデル事業が多数立ち上がっています。グリーン燃料分野でも新たな進展が見られ、「上海国際航運グリーン燃料バンカリング拠点・取引センターの構築に向けた支援に関する実施案」という国家施策により、中国東方航空や上海空港などの企業が、民用航空局の統一的な方針のもと、持続可能な航空燃料(SAF)の導入に向けた実証実験に積極的に参画しています。

※ 上記日本語翻訳は参考用です。中国語版が正式なものであり、両言語版の間に相違がある場合、中国語版が優先されます。

出典:上海市都市農村建設・交通発展研究院 、WeChat公式アカウント「上海発布」