上海地下鉄、オリンピック予選シリーズをサポートする特別プランを策定

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5月16日、オリンピック予選シリーズの上海大会が開幕しました。上海地下鉄は、国内外からの観客を迎えるため、競技場に隣接する4号と8号線の西藏南路駅と13号線の万博博物館駅を対象に、詳細な運営保障プランを策定し、大会期間中の鉄道交通の効率化と安全を確保します。

情報のマッチングと把握

上海地下鉄の運営会社は、公安、大会組織委員会、現地の部署と連携して、駅員が競技場、近隣駅の出入口、ルートなどの関連情報を熟知していることを確認しました。また、大会スケジュールと乗客の流れに注目し、案内標識、駅構内アナウンス、乗客誘導などの措置を、必要に応じて事前に実施します。

案内標識と路線図

万博博物館駅は会場から約1kmの距離があります。駅の出口改札、「バイリンガル・サポート・サービスデスク」、2番出口とその通路の目立つ位置に壁面案内と路線図を追加で設置したほか、QRコードも貼り付け、乗客がスキャンして、路線図と大会スケジュールを確認できるようにしました。

西藏南路駅では、駅から競技場までの歩行ルートをシミュレーションし、乗客の流れを分析した上で、特別乗客輸送組織プランを事前に策定しました。また、駅ホールの中央LEDスクリーンと3番出入口通路に注意事項を掲示し、乗客に競技場の場所、入口、試合時間などの情報を伝えます。

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西藏南路駅ホール中央の円形LEDスクリーン。(写真上海地下鉄)

バイリンガル・サポート・サービスと案内

万博博物館駅の駅構内ロビーには「バイリンガル・サポート・サービスデスク」が設置され、大会スケジュール、路線図、通訳機などが提供されています。西藏南路駅では、各駅長のスマホには通訳アプリをインストールし、英語の堪能なスタッフを増員し、バイリンガル・サポート・サービスを提供しています。また、中国語と英語で親切に案内する小さなカードも作成され、乗客の案内をサポートしています。

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「お尋ねください」の看板を持つスタッフ。(写真上海地下鉄)

運行と緊急時対応措置

運行指令センターは、大会の開始前と終了後の人の流れのピーク時に乗客の流れを監視し、列車編制を最適化し、予備車両の数と保管場所を適時に調整します。

また、駅が大会の人員輸送保障任務を確実に遂行できるように、4号線・8号線・13号線の管理部署は、乗客の流れの急増時の応急措置を策定し、設備のメンテナンスを強化し、駅員の役割分担と配置を改善し、また、党員のボランティアを増員しました。

緊急訓練とサービス向上

万博博物館駅と西藏南路駅では、駅の火災時の緊急対応やテロ防止緊急対応など、重点緊急訓練を実施し、駅員の緊急事態対応能力を向上させました。

当直駅長は「『こんにちは・どうぞ・ありがとう・ごめんなさい・さようなら』の文明的な言葉の練習」を通じて、乗客輸送サービスの礼儀を規範化し、積極的なサービス意識を育て、乗客サービスの能力を高め、サービスの質を向上させます。

上海地下鉄は、パリオリンピック予選シリーズ期間中の乗客の流れの変化に引き続き注意を払い、運行プランを柔軟に調整し、乗客に便利で快適なサービス体験を提供します。徹底した対策によって、オリンピック予選シリーズ期間中、効率的で安全な鉄道輸送を確保し、国内外の乗客により良いサービスを提供します。

情報源:The Paper