新旧の企業関係者が絶賛「上海のビジネス環境はまるでオーダーメイドの歯車」
(撮影・邢千里/文匯報)
グローバルな要素が競い合う集積地として、上海には1060社の多国籍企業の地域本部と631の外資系研究開発センターが集まり、累計実行ベースの外資導入額は3700億ドルを超えています。ビジネス環境の継続的な最適化を進める中、上海は8版にわたり約1200項目の改革措置を実施し、世界銀行のビジネス環境評価の59項目のうち22項目が世界最高水準に達しました。
11月6日に開催された「投資中国・2025上海グローバル投資促進大会」では、参加した新旧の関係者が上海に対する印象を語り、自身の経験を通じて同市のビジネス環境の核心的要因を明らかにしました。
コテクナグループ副総裁兼北アジア地域総裁の李文江氏は、上海を「活気に満ち、無限の可能性を秘めた都市モデル」であると位置付けています。国際金融センターとして国際色が濃く、海外顧客が中国を訪れる際の第一の選択肢に上海を挙げることが多いです。交通アクセスが良好で産業集積の効果が顕著であり、特に現代サービス業の成熟により、試験・検査・認証分野にとって優れた成長基盤が整っているため、企業が顧客にアクセスしやすい環境が整備されています。
無印良品中国の会長兼総経理の堀口健太氏は、中国市場が無印良品にとって最も重要な海外市場となり、業績が持続的に成長するとともに店舗数も着実に拡大していると述べました。現地の工芸を取り入れた文化クリエイティブ商品から特色あるスキンケア・メイクアップシリーズまで、同社は上海を拠点にデザイン・生産・販売の一貫したチェーンを構築しており、ローカルイノベーションは既に「郷に入っては郷に従え」を超えていると指摘しています。今回の国際輸入博覧会では、無印良品は「耕す美」をテーマに展示エリアを設け、長期的な視点で着実に取り組みながら市場の反響を見守る姿勢を示しました。堀口氏は、過去の出展経験を通じて同ブランドが中国の高水準な開放力を強く実感しており、今後もこのプラットフォームを活用して産業の協調的イノベーションを推進していくと述べました。
資生堂中国・トラベルリテールCEOの梅津利信氏は、7年連続で新製品を携えて輸入博覧会に出展しています。上海は同社の美容イノベーションの「初披露の場」として位置付けられており、新たに立ち上げた美容医療ブランドは中国チームが主導し、上海の主要機関と連携して業界基準を策定しました。梅津氏は「上海の魅力は、市場理解とイノベーション理解を両立できる点にある」と述べ、資生堂は中国市場を重要な海外事業セグメントと位置付け、上海を中心にローカライゼーションを推進し続け、多様な人材の集積を図っていくと語りました。
出典:上観新聞