パナソニック、上海市奉賢区に根を下ろして24年――半導体産業の新たなベンチマークを築く
(動画・上海市奉賢区)
今年7月、パナソニックが1億2000万元を投じた半導体封止材の新工場が上海市の奉賢区にて着工しました。これは、上海が「ビジネス環境改善行動計画8.0」を実施して以来、奉賢区に進出した重要な外資プロジェクトです。
2001年に奉賢区に進出して以来、パナソニック電子材料(上海)有限公司は2度の増資を経て事業規模を拡大し、現在では200名を超える従業員を擁する企業へと成長しています。同社は主に車載および家電業界向けに成形材料を提供し、半導体業界に向けて封止材を提供しています。長年にわたり、同社の年間売上高は大幅に伸びてきました。こうした発展の歩みは、奉賢区が伝統的な製造業から現代的な産業拠点へと転換してきた歩調と見事に呼応しています。
インターネットを活用したワンストップ公共サービス「一網通弁」の改革はさらに深まり、2024年の業務処理件数は851万件を超え、全プロセスでのオンライン手続きの比率は94.1%に達し、市内でも上位に位置しています。「効率的に一件を完結する」改革を発展させ、商標登録の受理など一連の高頻度で行われる業務が「スマートで容易に処理」できるようになりました。また、「1業種に1つの許可」改革を強力に推進し、手続きを74%削減し、時間を56.7%短縮し、提出書類を57.1%削減し、訪問回数を40%削減しました。
奉賢区はビジネス環境を継続的に改善し、多くの外資企業を惹きつけ、この地で根を下ろし発展させています。さらに、政策やサービスの面で外資企業を支援するだけでなく、知的財産権保護の面でも効率の良さと親身な対応を示すことで、外資企業に奉賢区の効率的で周到なサービスを実感させました。これにより、彼らが「上海を選び、奉賢を選ぶ」という決意をより確固たるものにしています。
パナソニック電子材料(上海)有限公司の取締役兼総経理・田之倉恒太郎氏は、「パナソニックは奉賢区に根を下ろして20余年、この歩みの中で私たちはこの地の急速な発展を目の当たりにし、また、奉賢区のビジネス環境が継続的に改善されていくことを身をもって感じてきました。増資・事業拡大や産業アップグレードのたびに、地元政府は全力で支援してくれました。奉賢区を選んだことは、私たちにとって最も正しい決断でした」と感慨深く語りました。
今回のパナソニック新工場の建設は、既存の生産能力のアップグレードにとどまらず、総合的な競争力を高めるための施策の一つでもあります。新工場は約1万平方メートルの敷地を予定しており、田之倉恒太郎氏は、「私たちは中国の半導体市場に大きな信頼を寄せています。今回の新たな投資は、半導体封止材の販売量を倍増させる助けになるでしょう」と述べました。この新プロジェクトの実施により、地域における半導体材料サプライチェーンが実質的に補強され、さらに多くの上下流の関連企業を呼び込み、奉賢区の産業発展に新たな活力を注ぎ込むことが期待されています。
出典:上海市奉賢区