輸入博「皆勤」のファンケル:中国市場を重視、上海は魅力的な都市
第7回中国国際輸入博覧会が11月5日から10日まで上海で開催されました。7年連続で参加した日本の有名企業ファンケルは、今年初めてグループとして参加し、そのブースがこれまでの医療機器と医薬保険展示エリアから消費財展示エリアに「引っ越し」して、日本企業の中国市場に対する楽観的な姿勢を表す典型的な例となりました。
第7回輸入博の現場でインタビューに応じ、ファンケル社長兼最高経営責任者の島田和幸氏は上海を評価しました。(写真・上海国際サービス)
第7回輸入博開催中、ファンケル社長兼最高経営責任者の島田和幸氏がインタビューに応じて 「同社にとって中国は重要な市場」だと語りました。
紹介によると、今年ファンケルは輸入博にさらに豊かな展示を行い、ブースの面積は初回輸入博の3倍近くになりました。これはファンケルが中国市場に根を下ろし、中国でのビジネスを着実に発展させている表れでしょう。
インタビューに応じて、島田氏は「初めての時には、中国のお客様がファンケルのブランドのことを、認めていただけるのかわからなかったんですけど、実際にしてみたら、すごくたくさんな方が来場されて、とても嬉しかったですし、いい思い出です」と7年前に初めて輸入博に参加した時のことを振り返りました。それから、毎回の輸入博でファンケルのブースはますます多くの人に注目されました。
島田氏は輸入博が企業発展に果たす重要な役割を肌で感じています。同氏は、2018年から、中国は輸入拡大に取り組み、外国投資家に門戸を開放しており、輸入博を毎年開催してきて、「このプラットフォームを通して、中国の消費者に直接に触れ合え、市場のニーズや消費者の関心を知る絶好の機会であるとともに、そのニーズと関心に応えた新商品を作り、中国のパートナー企業との関係を深める貴重な機会にもなっているので、とてもありがたいビッグチャンスだと思います」と表明しました。
今回の輸入博でファンケルは中国の消費者にあらゆる美容とヘルスケアのソリューションを提供しました。今年大きく打ち出したのが、人気商品と目玉商品以外に、体の焦げ付きの原因にもなる酸化ストレスに対応できる「NMN」、新ブランドのBRANCHICの「フェイスパワーオンクリーム」、肝臓と腸に「ダブル」のアプローチを行う「DOUBLE-DETO(ダブルデト)」というサプリメントの三つ新商品です。特に「DOUBLE-DETO」は、中国の消費者向けに開発したものだといいます。
近年、ますます多くの外国企業が中国市場に根を下ろしており、激しい市場競争に直面していますが、島田氏は依然として将来に自信を持っています。「中国市場ではこれから美容とヘルスケアの領域がどんどん成長してくると思います。今年はヘルスケアだけでなくて、美容会場にも出展したのは、輸入博を通じてブランド認知がどんどん進んでいることを示しました」と述べました。また、ファンケルはデジタル技術も活用し、よりパーソナルな消費者のニーズに応えた製品やサービスの提供に取り組むといいました。
同氏は、輸入博を通じて消費者からの幅広い注目と認知を得られるだけでなく、研究開発技術を広めることもでき、今後は中国で研究拠点や生産拠点をつくり、中国企業との協力を深めることを通して、さらに技術更新と市場拡大を進めていくと考えていると表明しました。
情報源:新華網