時空を超えた共鳴 留学生は上海で世界と「出会う」

japanese.shanghai.gov.cn| 2024-11-25

11月18日、上海戲劇学院の留学生20人が、「海派(上海流)建築:上海で世界と出会う」という留学生向けのシティウォークイベントに参加し、丁香花園、莫觞清故居、王元華の旧邸、巴金故居、武康ビルを訪れ、多様な建築文化とその背後にある歴史的な物語を通じて海派文化の魅力を体験しました。

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11月18日「海派建築:上海で世界と出会う」シティウォークイベントで留学生たちは上海の武康路を訪れました。(撮影・範宇斌/中国新聞網)

1907年に設立された武康路は上海近代の100年の歴史を凝縮した「有名人の道」で、上海のダウンタウン(市内の中心部)で最もヨーロピアンスタイルの街の1つです。ここの建物には、イングランドのカントリーハウス、スペインの邸宅、バロック様式の庭園、新古典主義、装飾主義、モダニズムなどの建築様式を網羅しています。

通り沿いにある有名人の故居、街角のカフェ、カメラレンズに撮される武康ビル…アオギリの光と影が織りなす、ノスタルジックな雰囲気が漂う武康路は、外国人留学生たちを魅了しました。

オーストラリア出身の陸沢祺は、いつもお母さんの思い出を聞き、上海をイメージしていましたが、今回のウォーキング(シティウォーク)で自分がこの町とのつながりを深め、「さまざまな建築スタイルが融合しているが、違和感は全くなくて、逆にそれぞれ異なる国から来る私たちはみんな自分なりに共感できる部分を見つけることができました」と話しました。

ニュージーランドからの黄剣は武康路2号に愛着を持っています。映画監督専攻の彼女は、武康路には発掘できる物語がたくさん秘められており、今回のウォーキングで新たな創作のインスピレーションを得て、「『海納百川(海は百の川を納め寛大となる)』の上海は、多種多様な可能性が潜むことが、人々が上海を好きになった理由だと信じています。私は上海でより多くの多文化作品を創作し、より多くの人々の共鳴を呼び起こそうと思っています」と述べました。

オーストリアからのスーザンは、上海に来て、ここの人々がとてもオープンで、温かく、包容的であることを実感し、そして建物もヨーロッパの建物と似ているところが多く、親しみを感じました。中国をより深く理解するために、ネットで独学で中国語を勉強していますと示しました。

インドからの沢仁(音訳)は漢服を着て、City walkを楽しんでいました。「子どもの頃から中国にとても興味があり、戯曲や中国舞踊、茶文化など、中国の伝統文化が非常に好きです」と述べました。インドの古典舞踊ダンサーとして、将来、インドと中国の間の文化交流の架け橋になりたいと考えています。

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巴金の故居を見学している留学生たち(撮影・範宇斌/中国新聞網)

「巴金の故居に入ると、巴金が作品で伝えてくる感情をよりリアルに感じることができました」とアメリカからの劉星豪は言いました。今回のウォーキングで、心を静めてこの町の別の一面を見る機会がありました。「上海は近代的な国際都市であるだけでなく、温かみと記憶にあふれるところでもあることが分かりました。この体験は、ただの散策ではなく、街と対話する機会にもなっており、今後も自分の足でこの街を歩き、その魅力を心で感じる機会があれば」と述べました。

今の上海から歴史上の上海を見て、留学生たちは没入的なウォーキングを通して、自分の視点から上海を体験し、記録し、交流し、文化を学び合うとともに、リアルで、立体的で全面的な中国を読み取りました。

出典:中国新聞網(China News)