A.P. モラー・マースク臨港総合物流旗艦倉庫、洋山特別総合保税区で稼働開始

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-11-25
图片1.png

マースク臨港総合物流旗艦倉庫の外部(写真提供・WeChat公式アカウント「上海臨港」)

11月20日、A.P. モラー・マースク (以下、「マースク」)が臨港新エリアの洋山特別総合保税区に位置する総合物流旗艦倉庫を正式に稼働開始させました。この旗艦倉庫は2023年に起工し、投資額10億元以上で、敷地面積が11.3万平方メートル、倉庫スペースは14.7万平方メートルで、マースクの中国における最大の倉庫投資プロジェクトであり、マースクの世界最大の倉庫投資プロジェクトの一つでもあります。今後、同旗艦倉庫はアジア太平洋地域をカバーするサービスを提供し、世界中の顧客に輸出入仕分け、地域及びグローバル仕分け、越境EC(電子取引商)における物流サービス及び多様な付加価値サービスを提供します。

图片2.png

マースク臨港総合物流旗艦倉庫の内部(写真提供・WeChat公式アカウント「上海臨港」)

同旗艦倉庫は、オムニチャネル国際フルフィルメントセンターの構築に尽力し、輸出物流センター、輸入物流センター、地域及びグローバル物流センターと越境ECフルフィルメントセンターの4つのソリューションを重点的に提供します。さらに、多様な倉庫付加価値サービスや、顧客のニーズに応じてパーソナライズ化されたサービスを提供します。

同旗艦倉庫は、数々の革新的で簡素化された支援政策を受けており、通関の効率とコストの面で優位性が確保されています。マースクは税関の承認を得て分類監督政策を実施しています。つまり保税貨物と非保税貨物を同じ倉庫に保管でき、両者が保税区内で直接に保税状態を変更でき、税関の輸入出手続きを行う必要がありません。中国国内外の企業はここで集中倉庫を設立し、中国の輸出品と、アジア太平洋とグローバルの輸入品及び積み替え品を受け取り、より効率的かつ柔軟に輸出入貿易を行うことができます。

マースク臨港旗艦倉庫は、倉庫管理システムを軸としており、スマート在庫管理とダイナミックなタスクスケジューリングを通じてコスト削減を実現できるだけではなく、設備エネルギー消費、作業効率、在庫回転率などの主要データを記録し、多階層可視化レポートを作成し、管理者に意思決定の根拠を提供します。

同日、2025滴水湖ハイレベル航運サービス業イノベーション会議が臨港新エリアで開催されました。会議で、上海海事局は、臨港新エリアの航運機能集積区の構築事業の支援に向けた関連政策を発表しました。この「実施意見」は、洋山深水港のレベルアップの促進、航運「三化(デジタル化・グリーン化・スマート化)」の転換へのサポート、一流の航運ビジネス環境の醸成という三つの面から14件のアップグレードサービス措置を系統的に提案しました。これらの措置を通じて、海事監督サービス機能を効果的に発揮し、制度型開放によるけん引を強化し、臨港新エリアが航運の新技術・新標準・新ルールの重要な発信地となるように支援します。

出典:WeChat公式アカウント「上海臨港」、解放日報