2025年「半馬蘇河」上海ボートシティエリート大会が開催
7月11日から13日にかけて、上海の夏2025「半馬蘇河」上海ボートシティエリート大会が普陀区蘇州河水上スポーツセンターにて開催されました。
今回の大会には、全国10都市から36チーム、約400名のローイング愛好者が参加し、ユース(青少年)、マスターズ(社会人)、大学生の3部門に分かれ、シングルスカルからエイトにいたるまでの37種目が行われました。

7月11日から13日まで行われた「半馬蘇河」上海ボートシティエリート大会(写真・上観新聞)
黄浦連合チームに所属するブラジル出身のサン・リーチェン選手は「蘇州河で漕ぐのはとても気持ちがよかったです。ここは都市の中心部で、岸辺には多くの市民が観戦に訪れていました。通常、ボート競技は都市の郊外で行われますが、このような中心市街地でのコースは、ボート競技の普及に最適だと思います」と語りました。

観戦に訪れた多くの市民(写真・上観新聞)
今回の大会では、初めてスマート観戦プラットフォームを導入し、NFC(近距離無線通信)やQRコードの技術を活用し、観客はリアルタイムでストローク数、ペース、風速・水流速度などのデータを確認できます。専門解説者が戦術の変化をわかりやすく解説することで、初心者でもレースの要点が理解できるようになりました。また、プラットフォーム上のデータは選手の毎回の1ストロークごとの記録まで遡って確認することができるので、今後のトレーニングや競技研究にも貴重なサンプルとして活用される予定です。
なお、普陀区は蘇州河水上スポーツセンターを拠点に、ボート、カヌー、SUP(スタンドアップパドル)、ドラゴンボートなどの競技種目を段階的に開放し、「一河多点」という水上スポーツネットワークの構築を目指します。
この大会は「上海の夏」国際消費シーズンにおける代表的なスポーツイベントとして位置付けられており、普陀区はボート競技を媒介に文化・観光・商業・スポーツ・展示会といった多様なシーンを統合し、スポーツ消費の新たな活力を生み出しています。観客は昼にレースを観戦し、夜はマーケットを散策できます。出場した選手はパドルで競うだけでなく、M50アートシーズンや蘇州河遊船も楽しみました。統計によれば、大会初週末には「半馬蘇河」周辺の人の流れは前年同期間比で43.7%増加しました。大会チケットは周辺の飲食店、文化クリエイティブマーケット、ナイトクルーズとセットで販売され、2日間で4200枚以上のチケットが発券され、周辺の小売業・飲食業の売上は前年同期比42%増となりました。
出典:解放日報