上海楊浦区 新スポーツ「ドローンサッカー」をけん引、革新的テクノロジーで体育の新たな活力をかき立てる

japanese.shanghai.gov.cn| 2024-05-28

今年の上海市民大会では、ドローンサッカーという斬新なスポーツが人々の注目を集めました。3分間の試合時間で、10機のドローンが密閉された専用ケージの中で熱く攻防を繰り広げ、ルールはシンプルで、リズムは速く、「ビジュアル+テクノロジー」の新体験をもたらしました。この試合は、上海知飛航空科技有限公司によるもので、ドローンサッカーという新興スポーツは、もともと同社が韓国、日本、米国などのチームと協力して始めたものです。

ドローンサッカーでは、ドローンはケージ内で高速で移動し、折り返しして、複数回の激しい衝突に耐える必要があるため、ドローンの馬力、操縦性、構造材料の強度に対してより高い要求が課せられます。知飛科技のドローンは、消費者向けとプロ向けに分かれており、プロ向けの製品はドローンサッカー選手とチームのみに使用され、同社の最高レベルの科学研究結果を代表しています。現在、同社はドローンサッカー(フィルド)に関する5件の特許を取得しています。

また、難解で専門的な技術解説により、試合の方がわかりやすくて目を引くため、普及や広報に効果的です。ドローンサッカーは8か国で展開されていて、上海で開催されたドローンサッカーの公開試合は、最大1000人を惹きつけました。楊浦区体育局の担当者は、ドローンサッカーはあらゆる年齢層に適しており、青少年の科学への関心を高め、科学教育を普及することに役立つ一方、高齢者にとっては、手と目の協調性を向上させ、新しいものに親しみを持たせることができるため、楊浦区はコミュニティーや学校、公園にドローンサッカーを導入することを推進していると述べました。

知飛科技は、楊浦区と学校間の協力で科学技術成果の実用化を実現する代表的な事例です。近年、楊浦区には多くのスポーツテクノロジー企業が誕生しています。楊浦区と上海体育大学は戦略的協力枠組み協定を締結し、「上海体育大学周辺運動健康イノベーションベルト」を共同で創設し、複数の政府・産業・学校・研究協力プラットフォームを利用して多くの細分化された分野で一流企業を育成し、スポーツ産業の大手企業を誘致しました。

さらに、楊浦区はビジネス環境の最適化にも努め、スポーツ企業のインキュベーターおよびアクセラレーターとしての役割も果たします。長江デルタにおけるスポーツイベントのIP創出を通じて、イベントをもって企業誘致、プロジェクト推進、ビジネス商談などを実施し、スポーツ企業が協力・コミュニケーションするためのプラットフォームを構築します。また、楊浦はスポーツ産業の企業に利益をもたらす政策の「サービスパッケージ」を打ち出し、スポーツテクノロジー企業のハイテク企業認証の申請を促進し、スポーツ企業の国家・市レベルのモデル企業とモデルプロジェクトの認証申請を推奨し、サービスを提供しています。2023年末の時点で、上海体育大学科学技術園は26の大学科学技術成果の実用化を達成し、多くの国・省・市レベルのスポーツ産業実モデル機関やモデルプロジェクト、ハイテックテクノロジー企業を有します。楊浦区も国家スポーツ消費パイロット都市の称号も獲得しました。

情報源:Shanghai Observer