上海・長寧区に中国本部を置く2社が製造業の世界最高水準認証を獲得
このほど、世界経済フォーラム(WEF)は、グローバル製造業の「ライトハウス・ファクトリー(灯台工場)」の最新リストを公表しました。そこでは中国地区の本部を上海・長寧区に置くユニリーバ合肥FTC物流運営センターが選出されました。同センターは、世界の消費財業界で初、アジアで初、さらにユニリーバのグローバル拠点においても初めてこの栄誉を受けた物流オペレーションセンターとなりました。
また、同じく中国地区本部を長寧区に置くミシュラン瀋陽タイヤ有限公司(以下「ミシュラン瀋陽工場」)も、タイヤ製造の全プロセスにおいて人工知能、マシンビジョン、ビッグデータなどのデジタル技術の体系的に導入・活用したことが評価され、新たに「生産効率ライトハウス・ファクトリー」に選定されました。これは、乗用車用タイヤ製造企業としては、中国で初めて、かつ現時点で唯一の選出です。
「ライトハウス・ファクトリー」は2018年に選定が開始されて以来、世界30以上の産業分野から200を超える工場が選ばれており、中国の工場はそのうちの100以上を占めています。同称号は「世界で最も先進的な工場」と称され、グローバル製造業におけるスマート製造・デジタル化の最高水準を象徴するものとされています。
今回選出されたユニリーバ合肥FTC物流オペレーションセンターは、「Factory to Consumer(工場から消費者へ、略称FTC)」と呼ばれる革新的な物流モデルと、サプライチェーンの俊敏性における卓越した実践が評価され、世界経済フォーラムのグローバル・ライトハウス・ネットワークにおいて「サプライチェーン・レジリエンス・ライトハウス」として認定されました。
(写真提供・WeChat公式アカウント「上海長寧」、以下同様)
同センターのFTCモデルでは、31項目に及ぶデジタルソリューションが導入され、日次需要予測、在庫最適化、スマートピッキング、AIによる倉庫管理などを実現しています。その結果、需要予測の精度は39%向上し、配送リードタイムは75%短縮、運営コストは24%削減されました。
一方、近年、ミシュラン瀋陽工場は、新エネルギー車向けタイヤ製品の展開を加速させ、製品仕様数は340%増加し、現在では250種類を超えています。これにより、高速自動化ラインにおける柔軟性、小ロット対応能力、新製品の市場投入スピード、品質管理に対して、より高度な要求が突き付けられています。この課題に対応するため、同工場は30項目以上のデジタルソリューションを導入し、AI、マシンビジョン、ビッグデータ技術を融合させることで、生産の柔軟性、試作の効率、製品の品質を大幅に向上させました。その結果、最小ロットは71%削減され、試作から納品までのリードタイムは51%短縮し、不良率は36%低減するという顕著な成果を上げました。同時に、デジタル化の推進と並行して、グリーン生産への転換も進められています。
このような「デジタル化+グリーン化」の協調的な転換モデルは、グローバル・ライトハウス・ネットワークにおける持続可能性評価の基準に合致するとともに、タイヤ業界が掲げる「カーボンピーク・カーボンニュートラル」の政策の要請にも応えるものです。
今回のミシュラン瀋陽工場の「ライトハウス・ファクトリー」選出は、同社がタイヤ製造分野におけるスマート化・デジタル化で進んでいることを示すものです。そして、中国の乗用車タイヤ産業における空白を埋めるとともに、伝統的な製造業のデジタル転換に向けた明確で参考になるモデルケースを提供するものとなりました。
現在までに、長寧区に中国地区の本部を置く外資系企業のうち、「ライトハウス・ファクトリー」に認定された企業には、ユニリーバ合肥工業園、天津食品工場、合肥FTC物流オペレーションセンター、ボッシュ無錫工場・蘇州工場・長沙工場、ミシュラン瀋陽工場、イートン常州工場などが含まれています。
出典:WeChat公式アカウント「上海長寧」