長寧区 8つの分野に焦点を当て、ビジネス環境を引き続き改善

上海虹橋海外人材ワンストップサービスセンター|

良好なビジネス環境のおかげで、2024年長寧区の経済発展は順調に進み、量と質の両方で向上しました。地域総生産は2789億元に達し、初めて2700億元の大台を突破しました。区レベルの一般公共予算収入は180億8900万元に達し、前年比7.4%増で、市内でもトップクラスの成長率を記録しました。

今年初め、長寧区はさらにビジネス環境最適化のための「8つの取り組み」を打ち出し、「データ活用」「法治保護」「前払い安全」「若者経済」「海外進出支援」「監督効率向上」「人材サービス」「ビル品質向上」の8つの分野に焦点を当て、より長寧区の特色のあるビジネスブランドの創出を目指しています。

産業チェーン企業誘致に重きを置く

虹橋臨空園区(写真・解放日報)

現在、長寧区はスマートインターネット、ファッション消費、航空・輸送サービスの3つの1千億元規模の産業集積区の構築に力を入れています。そのため、長寧区では区投資促進活動指導チームが「産業チェーン企業誘致指導チーム」として全区の産業チェーン企業誘致活動を統括・調整し、区の産業部門が産業チェーン企業誘致専門チームとして企業誘致活動を統括・推進しています。また、「区重点産業チェーン係員制度」を導入し、「産業・業界を管理する者は企業誘致を担当する」という方針に基づき、企業誘致活動を進めています。

一方で工業生産高やソフトウェア・情報サービス業の収益などの成長安定指標を厳しく見守りながら、もう一方で新型工業化を推進し、新たな質の生産力の強化している長寧区は、「デジタル化、スマート化、グリーン化」に焦点を当て、産業のエネルギーの効率と品質向上を図り、「インターネット+生活型サービス業」を生産型サービス業への拡大を後押ししています。全国的に影響力を持つ生産型インターネットサービスプラットフォームを22社育成しました。

「企業を理解するビジネスサービス」は、長寧区が企業の成長と発展を支援する鍵となっています。長寧区は、「トップ企業」「リーディング企業」「チェーン主型企業」「専精特新型企業(専門化・精密化・特徴化・新規性)」などの重点企業に焦点を絞り、専門チームによるサービスを通じて企業・投資誘致や企業増資などの情報を深掘りし、企業が成長しやすい環境を継続的に最適化します。

同時に、長寧区は「初発表経済」(新製品や新業態、新モデルが特徴)の創出と都市再生の融合、「政策+イベント」の二輪駆動を堅持し、国際消費中心都市の特色あるエリアの構築を進めています。さらに、上海市内で率先して虹橋古北と中山公園の2つの市レベル商圏に「チーフ連絡員制度」を導入しました。

企業の海外進出を支援

春秋航空(写真・解放日報)

近年、長寧区は常にトップ企業の国際市場開拓を支援し、「シルクロード電子商取引」協力先行区の構築を促進してきました。シートリップが観光商品を「一帯一路」参加国へ拡大し、タイでアジアライブストーリーミングセンターを設立することを支援しています。また、EqualOceanや飛書深諾などの生産性インターネットサービスプラットフォームをサポートし、グローバルな産業配置に基づき、カスタマイズしたマーケティング計画を提供し、海外進出企業のグローバルな運営を支援しています。拼多多、アマゾン、邑碼などの企業と連携し、オフライン海外進出のニーズに応じたカスタマイズソリューションを提供し、企業のクロスボーダー事業展開を後押ししています。さらに、中国航空や東方航空などの強力な物流資源を活用して、企業の海外進出ルートを広げています。ノルウェー商工会議所、デンマーク投資促進局、中英上海商工会議所などと契約を締結し、企業が海外へ進出して新たな成長機会をつかむよう、継続的に支援しています。上海一達通企業サービス有限公司や上海有色網信息科技股份有限公司などを「シルクロード電子商取引」協力先行区の重点企業として推薦しました。

企業の海外本部集積区を構築するには、まず国際最高の基準に合致するサービスが不可欠です。長寧区は次のような模索を行ってきました。長寧区の知的財産権海外保護支援ワークステーションの構築を深めています。「海外検査認証サービスプラットフォーム」の役割を引き続き果たし、企業のブランド、技術、サービスの海外進出のための海外認証、検査、標準などのソリューションを提供しています。RCEP企業サービスコンサルティングステーションとAEO高度認証関連政策を活用して、区内企業のAEO高度認証を促進しています。虹橋国際貿易サービスセンターと大虹橋ビジネスサービスセンターの機能を最適化し、APECビジネストラベルカードコンサルティングサービス窓口業務を輸出入貿易の拡大と企業ブランドの海外進出を支援する強力なツールにしています。

長寧区は「本部強化活動」を積極的に実施し、国際的な企業誘致ネットワークを拡大しています。德必グループを長寧区の企業代表として「投資中国」イタリア特別プロモーション会への参加を推薦し、「投資上海・未来共有」海外シリーズイベント(中国香港)や「投資上海・グローバルツアー」(東京)に参加することで、「企業誘致」と「海外進出」の両立を目指しています。

長寧区は、区内の電子商取引エコロジーや航空ハブ、国際貿易機能などの資源優位性に基づき、中国企業海外本部集積区の建設目標を「産業集積、航空物流、海外進出、専門サービス」の一体化と位置付けています。大虹橋―中欧企業越境交流協力プラットフォームを活かし、「国際ビジネスパートナー」を拡大し、「虹橋海外進出サロン」シリーズイベントを頻繁に開催しています。上海初の海外検査認証サービスプラットフォームが長寧に設立され、10の検査認証機関が第一陣の検査認証サービスプロバイダーとして、契約を締結して入居しました。

また、長寧区のサービスのハイライトである虹橋海外人材ワンストップサービスセンターの機能もさらに強化されています。

「シリコンアレー」「東虹橋」が共に力を発揮、新たな質の生産力の配置を加速

「上海シリコンアレー」科創街区(写真・解放日報)

近年、長寧区は「上海シリコンアレー」創業者スペースを設立し、スタートアップ企業に「即時入居」サービスを提供しています。科創街区高品質インフラ「ワンストップ」サービスステーションを設立しました。また、華東政法大学と提携して、上海法治化ビジネス環境研究拠点「上海シリコンアレー」サブセンターを設立しました。さらに、「上海シリコンアレー」高品質インキュベーション建設共同体を設立し、革新インキュベーション8社を集結させました。

新たな質の生産力の発展を加速させるため、長寧区はすでにいくつかの突破口を見据えています。

「大型飛行機+ヘリコプター」の両方に取り組んで全体的な計画を立てた東虹橋片区は、低空経済の発展に必要な天然の土壌と先発の優位性を備えています。ここには、長年にわたり発展してきた上海唯一の臨空経済示範区があり、アジアビジネスジェット展が何年も開催されました。民間航空華東局、空中交通管理局、市航空学会、一般航空協会、ドローン産業協会、国際航空仲裁院などの航空関連機関が集まり、東方航空、春秋航空本社および、ヘリコプター業界のリーディングカンパニーである捷徳グループ(GDAT GROUP)の本社などの航空企業も集結しており、一般航空の発展に必要な先発基盤と市場影響力を持っています。

同時に、長寧区は「虹橋の源」オンライン新経済生態園の建設を継続的に深化し、空港グループの「5G+デジタルツイン」プロジェクトの建設を支援し、総投資額は2億1900万元に達し、空港ブレーン、デジタルツインスマート空港時空マップ、貨物物流総合管理プラットフォームの構築と開発を基本的に完了しました。

生命健康分野では、長寧区は大虹橋生命科学イノベーションセンターの建設を加速させており、現在、ダナハー、貝泰妮、賽傲生物、迪輔楽など、医療機器、医療検査、バイオ医薬品、美容・健康などの細分化された分野を含む生命健康分野の一連の大手企業が集まっています。

出典:解放日報