上海市長寧区 「長期主義」を貫き、「企業を理解する政府」へ
2月8日、上海市長寧区は「近悦遠来 共贏未来」2025年ビジネス環境最適化大会を開催しました。「長寧区ビジネス環境を最適化する8つの特色取り組み」は2018年から毎年発表されており、今年は「データ活用、法治保障、前払い安心、青春経済、海外進出支援、監督管理効率向上、人材サービス、建築品質向上」に重点を置き、より長寧特色のあるビジネス環境ブランドを作り上げます。
「どの取り組みも企業にとって非常に必要なものです。特に『海外進出支援』が印象に残っています」と長寧区2025年の第一陣のビジネス環境体験員に選ばれた西井科技の公共事務総監の周敏氏は語りました。同氏が所属する西井科技は、グローバルな「シナリオベースの新エネルギー自動運転」分野のリーダーとなっています。周敏氏は、西井科技の自動運転製品とソリューションが28の国と地域の200以上のユーザーに提供されていると説明しました。
地元企業の主力製品が順調に海外に進出するためには、市場監督管理などの部門の支援が欠かせません。「長寧区市場監督管理局は昨年、上海初の海外検査認証サービスプラットフォームを開設しました。市場監督管理分野の専門家が企業に出向いて直接指導し、輸出認証に関する問題に対して丁寧対応してくれたおかげで、効率的に海外認証を完了することができました」と周敏氏は述べました。
黒湖科技は、中国の3万2000社以上の企業工場のデジタルトランスフォーメーションを支援した産業インターネット「ユニコーン企業」です。創業者の周宇翔氏は、長寧区のビジネスサービスの「長期主義」に深い印象を持っています。
「長寧区は、我々が直面していた研究開発初期段階での投入が高いという問題を解決してくれました。そして『呼べば必ず対応し、何もなければ干渉しない』という実務的な精神が企業にとって最も快適なコミュニケーション方式を提供してくれました」と周宇翔氏は述べました。昨年、黒湖科技の事業成長は60%以上となり、年間の利益目標を達成する見込みで、現在国内のクラウド型MES(製造実行システム)市場でトップのシェアを占めています。
長寧区委員会の張偉書記は大会で、政府と市場の関係をうまく扱うには、市場を敬い、市場を尊重し、市場にさらなる長期的な安定性を注ぎいれるよう努めなければならないと述べました。「企業を理解する、起業家を理解する」政府とは、いったい何なのでしょうか?「自ら進んで行動し、成果を上げる」のが第一歩です。
長寧区市場監督管理局の倪佳慧局長は、ここ数年、長寧区は上海初の「市場監督管理サービス係」制度の導入、上海初の専門オンライン取引市場監督管理事務所の設立、全国初の外資独資ショッピングセンター業態総合ライセンスの発行などを通して、ビジネス環境市場監督管理分野において、2年連続で市内第1位を獲得したと紹介しました。今年1月、長寧区は外国投資参入条件の緩和を模索するとともに、外国人永居証で登録した市内初の外資系企業の設立を推進し、ハイレベルの外国人材が上海で投資し、ビジネスを始める利便性をさらに高めました。
一連の「初」は、貴重な「第一」をもたらしたとともに、昨年長寧区のGDPが初めて2500億元の大台を突破し、2789億元に達するように後押ししました。
出典:解放日報