上海市ソフトウェア・情報サービス業発展「第15次五カ年計画」が公表、2030年までに産業規模4兆元を目指す
このほど、上海市経済・情報化委員会は「上海市ソフトウェア・情報サービス業発展『第15次五カ年計画』」(以下「計画」)を公表し、2030年までに上海市のソフトウェア・情報サービス業を経済成長の「原動力」、AIの応用分野の「主戦場」、世界競争に参加する「戦略的拠点」に育て上げる方針を明確にしました。
「計画」では、以下の目標が掲げられています。産業の総規模をさらに拡大し、産業規模4兆元の達成や、産業付加価値額1兆1000億元の突破を目指します。産業の質と効率のさらなる向上を図り、人工知能、クリティカル・ソフトウェア等重点分野で一連の画期的成果を収め、売上高100億元超の企業を35社に増やし、産業エコシステムにおいて主導的な役割を担う優良企業と、潜在的なけん引力を持つ新興企業を数多く育成・輩出します。産業発展構造をさらに最適化し、ハイエンドソフトウェア、デジタルコンテンツ、デジタル化・スマート化サービスなどの産業の比重をさらに高め、国際競争上の優位性を持つ産業拠点と地域的産業クラスターを数多く育成・形成します。
データによると、「第14次五カ年計画」期間中、上海市のソフトウェア・情報サービス業は飛躍的な発展を遂げました。2025年の上海市全体のソフトウェア・情報サービス業の営業収入は2兆2000億元に達し、2兆元の大台に乗り、2020年比で倍増を実現し、5年間の年平均成長率は15%前後を維持し、上海第3の支柱産業となりました。こうした状況を踏まえ、「第15次五カ年計画」期間中、上海市のソフトウェア・情報サービス業が新たな段階へと飛躍する見込みです。
上記の目標を達成するため、「第15次五カ年計画」期間中、上海市のソフトウェア・情報サービス業では、9つのプロジェクトを実施します。具体的には、インターネット業界のデジタル化・スマート化転換育成プロジェクト、ソフトウェア業界のデジタル化・スマート化転換推進プロジェクト、デジタルコンテンツのデジタル化・スマート化転換向上プロジェクト、サイバーセキュリティ産業のデジタル化・スマート化転換育成プロジェクト、クラウドコンピューティングのデジタル化・スマート化転換品質向上プロジェクト、フィンテックのデジタル化・スマート化転換育成強化プロジェクト、産業のデジタル化・スマート化転換サービス刷新プロジェクト、ソフトウェア技術研究開発応用基盤強化プロジェクト、オープンソース革新エコシステム構築プロジェクトです。
ソフトウェア業界のデジタル化・スマート化転換推進プロジェクトの一環として、上海市は「AI+産業用ソフトウェア」の「100社100項目」計画を実施し、SaSモデル(AIエージェントが業務プロセスを自律的に実行し、その成果に応じて課金される新しいソフトウェア提供モデル)を普及させ、産業用ソフトウェアの中間試験・検証プラットフォームを構築します。また、ソフトウェア企業のスマート化技術改造を促進し、ソフトウェア企業によるコーディングプラットフォームの広範な利用を支援し、全プロセス・全チェーンをカバーするスマート化研究開発生産ラインを整備し、トークン、データガバナンス、大規模AIモデル導入及び再トレーニングなどへの投資を企業の技術改造支援の対象に組み入れる方法を模索します。
「計画」によると、上海がスマートコンピューティングクラウド産業のデジタル化・スマート化への転換を加速させます。多様なスマートコンピューティングクラウドサービスの供給を充実させるとともに、優良なクラウドサービス事業者による「専門家レベルの知能」を備えた軽量・高スループットのAI推論基盤の構築を促し、各業界における膨大なスマート化実装ニーズに対応します。計算能力のスケジューリング、モデル開発・育成、アプリケーション適合を一体化した総合型スマートコンピューティング公共プラットフォームの整備を推進します。クラウドサービス事業者の「計算能力+開発ツール+モデルサービスプロバイダー」への転換を支援し、クラウド・ネットワーク・セキュリティを一体化したソフトウェアエンジニアリングと統合サービス能力を強化します。計算能力要素の市場化改革を革新し、計算能力による現物出資などの新たな投資方式や「コンピューティングパワー資源+応用シーン」という新たな投資誘致モデルを継続的に模索します。
このため、上海は「百・千・万」スマートコンピューティングクラスター構築プロジェクトを実施します。「大規模クラスター+小規模クラスター+エッジコンピューティング」が連携する段階的供給システムを形成し、松江区、臨港新片区、青浦区などに10万カード級の超大規模スマートコンピューティングクラスター、宝山区、浦東新区、嘉定区などに1000カード級のスマートコンピューティングクラスターを整備します。従来のデータセンターや情報通信機器室を100カード級のエッジスマートコンピューティングセンターへ転換させ、企業・個人の超低遅延計算能力ニーズを満たします。
フィンテック産業のデジタル化・スマート化による質的向上を加速させるため、上海市はさらにフィンテック製品のスマート化・高度化計画を実施します。保険、決済、投資など従来の金融サービスシーンにおけるデジタル化による進化を推進し、業界向け大規模AIモデル、業務AIエージェント、スマート検索エンジンなどの技術を高度に応用し、スマートリスク管理プラットフォーム、全領域AI詐欺防止モデル、スマート投資アドバイザリーアシスタントなどの新規性のある製品を研究開発し、金融情報サービスの供給能力を全面的に向上させます。
さらに、上海市は新たなモデルアーキテクチャの開発に取り組み、状態空間モデル、リカレントニューラルネットワーク(RNN)変種、リキッドニューラルネットワーク(LNN)など、Transformer以外のアーキテクチャに基づく複数の技術的アプローチの模索を推進します。フィジカルAI、世界モデル、量子AI、類脳インテリジェンスなどの先端的基础モデル技術体系の構築を加速させます。超大規模スマートコンピューティングクラスターのネットワーキング技術の開発に取り組み、高性能計算チップ(GPU/NPU)、量子処理ユニット(QPU)、高速光インターコネクト(CPO)、高帯域幅メモリ(HBM)及びヘテロジニアスサーバーなどの中核分野を中心に、スマートコンピューティングハードウェアの供給能力を向上させ、独自開発のチップと主流の大規模AIモデルの高度な融合を推進します。さらに、新型情報保存・検索、デジタル・アナログ連携などに特化し、高精度ヘテロジニアス処理、ネイティブマルチモーダル融合、動的価値アライメントなどの重要な技術的ブレークスルーを達成し、コーパスの全ライフサイクルをカバーする自動化された複雑推論システムを構築します。
※ 上記日本語翻訳は参考用です。正式な内容は中国語版をご確認ください。両言語版の間に相違がある場合、中国語版が優先されます。
出典:上海証券報